
ある詩(下記)を読んでいたら、思い出した事があった。
先日のTVの報道で、被災地に500本のチューリップの球根が流されたと言っていた方がいた。「500個のチューリップの球根を探してるんです。 この辺にチューリップがぱーっと咲いたら、 楽しいなあと思って」と。彼は妻と子どもが津波に流された。
ほんとにチューリップが咲いたら良いのに。心が少しだけ晴れるかな。
ある詩とは写真の 大石直樹著:詩集「ガラスの少女」 その中の一遍の詩。
光へ光へ
芽が出る前の
種っていうのはさ
たいていは土の中なんだよ
じめっとして 暗くて
冷たいよね
でも春がくるでしょう
日が当たり 温かくなるとね
土をやぶって出て来るんだよ
あの傷つきやすい双葉でだよ
生きよう という力はね
あなたの中にあるんだよ