
高尾慶子さんの本を読んでいて何度も吹き出してしまう。痛快でよくぞここまで言ってくれたみたいな感じ。
日本が少子化高齢化社会になって、子どもたちの誰が看るか老々介護が問題になっているが、とっくの昔に高齢化社会になっているイギリスとか西欧社会から学べることがありそうだ。
「子供は老後のための保険ではない」
「福祉国家の老人が強いのは、国家が老人の自立を助けているからである」「子どもを持つ持たないは個人の自由である。」(抜粋)
福祉国家は勿論税金は高いけど、医療費が無料で老後が保障されているなら羨ましい。日本は老後は年金だけでは心許ないし、心配だからみんな慎ましく暮らしているんだよね。
それと日本は
「どこへ行っても看板と広告の洪水」
イギリスは田舎へ行けば自然の中に看板や広告がないだけ美しいと。
私も満員電車に乗って通勤していた頃を思い出した。
疲れて本も読みたくない時、目の前や宙吊り広告が至る所に貼られて、否が応でも読んでしまうので目を休めるどころではなかった。
2001年に発行だから20年も前に書かれた本なのに共感することが多い。
先進社会の西欧の良いも悪いも知っている彼女のような海外生活の長い人が戻ってきて政治家になればいいのにと思った。
部屋は二月らしい冷気に満たされ、私は炬燵に入って今読み終えた。
外は雨が降っている。