路地裏に入った途端に、ハッと目を引くハイビスカスが咲いていました。
なんと言うか、しっとりとして、可憐な女性、吉永小百合を思わせるような花でした。炎天下の中で涼しげな顔をしているのです。
今、「風の唄が聞こえる」という題のTVを観ました。ろう者の両親の元に生まれた玲音くん。彼が生まれた時のことも、忘れがたく記憶にあります。今、思春期を迎えている彼。
音のある世界と音のない世界を一番身近に知る15歳の彼。親の通訳が「めんどくさい」といったことも思春期ならでは。
「もし、聞こえるとしたら一番何が聞きたい?」という質問に
母は、若い時・・・「父と母の声を聞いてみたい」と。
今、「もし、聞こえるとしたら一番何が聞きたい?」という質問に
母は「息子(レオ)の声が聞いてみたい」と。
父と母は聞こえない世界で、聞こえる側の息子を理解しようと努める。その姿に、胸を打たれます。息子レオくんは、二つの世界の一番の理解者となるでしょう。
そして、二つの世界のすばらしい架け橋となるでしょう。
世の中が、優しくなれば 健常者、ろう者、みんなの声が聞こえるんじゃない?