先手番升田先生の手を考えます。
第1問
強く迎え撃ちます。
A 68銀左 B 58飛 C 46銀
第2問
好手で有利が確定します。
A 55歩 B 65歩 C 75歩
第3問
即詰みです。
先手番升田先生の手を考えます。
第1問
強く迎え撃ちます。
A 68銀左 B 58飛 C 46銀
第2問
好手で有利が確定します。
A 55歩 B 65歩 C 75歩
第3問
即詰みです。
今日の棋譜20221022
1951年2月、大山康晴先生と順位戦です。
阪田流の出だしですが、ここで33同角成とする例が少ないのです。交換していたらどうなっていたのか。
大山先生は中飛車に。この時代にツノ銀中飛車は無いはずで、
5筋の歩を切っても
繰り出すのは右銀です。分類を力戦中飛車としていますが、居飛車の系統です。
77銀に44角というのは、79角~24歩同歩同角同角同飛という展開を避けたのでしょうか。それでも先手の79角を見てから44角とすればよいのに。
2筋の歩を切られても54銀の形が良いという主張です。
升田先生は右銀を繰り出します。55歩同銀45銀のねらいがありますね。大山先生は55歩、33銀、33桂の対応策もあるのですが、
62角を選んだら65歩。65同歩には64歩~55歩が厳しいです。73角64歩同角66銀というのも中央の勢力で負けているわけで、
44歩としても64歩、この取り込みが大きすぎて後手不利というよりも劣勢と思えるくらいです。
72金55歩、これを55同銀と取れないで43銀引。後手の主張がなくなりました。
66銀84角
57銀引33桂65銀。5,6筋を制圧されています。
62飛66銀、まだ居玉ですが、右に囲っても仕方なく
41玉としたら74銀。63歩成同金同銀成同飛74金があるので
64同飛75銀。いずれにせよ両取りがかかるのでした。
74同飛同銀39角成。飛を切ると61飛や21飛を打たれるのですが。
26飛に35銀を打って、56飛29馬くらいを期待していた(それでも悪い)のでしょうか、この66飛を同馬と取っても悪くなるばかり。
52銀61飛打
61同銀同飛成51歩72竜、二枚替えにされて金損です。
31玉54歩45桂53金
53同銀同歩成57桂成で形つくり。後手玉は詰みます。
32竜まで。32同玉43金21玉に22歩を打てるから即詰みです。
大山先生の序盤が悪すぎて、升田先生の快勝です。これで升田先生はA級順位戦優勝、初めての名人挑戦です。ここまでが長かった。長すぎました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1951/02/20(火) 00:00:00
棋戦:順位戦
戦型:対中飛車
手合割:平手
先手:升田幸三
後手:大山康晴
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 3二金(41)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 5六歩(57)
10 5四歩(53)
11 6六歩(67)
12 5二飛(82)
13 5八金(49)
14 5五歩(54)
15 同 歩(56)
16 同 飛(52)
17 6八玉(59)
18 5二飛(55)
19 7八玉(68)
20 6二銀(71)
21 6八銀(79)
22 5三銀(62)
23 7七銀(68)
24 4四角(33)
25 2四歩(25)
26 同 歩(23)
27 同 飛(28)
28 2三歩打
29 2八飛(24)
30 5四銀(53)
31 6七金(58)
32 7四歩(73)
33 5七銀(48)
34 6四歩(63)
35 4六銀(57)
36 6二角(44)
37 6五歩(66)
38 4四歩(43)
39 6四歩(65)
40 7二金(61)
41 5五歩打
42 4三銀(54)
43 6六銀(77)
44 8四角(62)
45 5七銀(46)
46 3三桂(21)
47 6五銀(66)
48 6二飛(52)
49 6六銀(57)
50 4一玉(51)
51 7四銀(65)
52 6四飛(62)
53 7五銀(66)
54 7四飛(64)
55 同 銀(75)
56 3九角成(84)
57 2六飛(28)
58 3五銀打
59 6六飛(26)
60 5二銀(43)
61 6一飛打
62 同 銀(52)
63 同 飛成(66)
64 5一歩打
65 7二龍(61)
66 3一玉(41)
67 5四歩(55)
68 4五桂(33)
69 5三金打
70 同 銀(42)
71 同 歩成(54)
72 5七桂成(45)
73 3二龍(72)
74 投了
まで73手で先手の勝ち