後手の工夫として
62玉の位置で33角と上がる手があります。33角成同桂に24歩同歩同飛72玉
これは21飛成でも23飛成でも22飛とぶつけられます。評価値は0付近の互角です。
24同飛に代えて23角32金34角成は55角
香取りを防げないから後手良しです。評価値は-201
ということで先手はすぐに攻められないので、68玉22飛
後手は1手損ですが向い飛車にすることができます。所司先生の解説では先手が穴熊を目指し、
44角に66角と打ち合い、55歩から駒組を進めて
先手不満なしと書かれているのですが、77角と引いても65銀が厄介で難しいです。この図の評価値は0付近の互角です。
AIに聞くと、
78玉42銀46歩72玉47銀82玉96歩94歩88銀72銀77銀
47銀型で普通の駒組です。後手は44銀型か43銀型を選ぶのですが、43銀型のほうは21飛36歩32金37桂44歩68金上43銀
片銀冠に組むとしたら、16歩14歩66歩84歩56銀83銀65歩
72金67銀74歩66銀左73桂88玉42金29飛
38角79飛27角成48金36馬75歩
飛を7筋に回って桂頭を攻めるという順を勧められます。評価値は+200を超えていて、先手作戦勝ちから有利になっていくのです。
戻って
44銀型のほうは、ブログのダイレクト向い飛車や角交換四間飛車の項目を読み返してもらうと類似形が多いです。簡単に書くと、53銀56角
自陣角を打って34歩を取るのが有効です。ここから進めて
14歩同歩24歩同歩12歩の攻め筋があるので、先手の作戦勝ちは明らか。評価値は+300に近づいています。
後手が角交換振り飛車にしたければ、選択肢としてはありうるのですが、AIの評価値を見る限りでは先手の作戦勝ちになるでしょう。ただし安易に居飛車穴熊にして先手よし、ではありません。
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