名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(39)

2025-02-23 | 基本定跡の研究

「丸山ワクチン」で96歩94歩を入れてから78銀とすると

「新丸山ワクチン」と呼ばれます。これは所司先生の本には書かれてないのですが、深浦康市先生の「最前線物語2」で少し解説されています。意味は62玉48銀55歩、後手は5筋の歩を交換しに来た時に65角

32金83角成88角97香

この図の評価値は+240の先手良しです。97香は取られず、95歩同歩92歩のねらいが残ります。

後手の対抗策として72銀

48銀55歩に65角はありません。66歩88角77角同角成同銀55歩

これで5筋の歩を交換できます。58金右56歩同歩同飛68金上62玉82角93香69玉

これくらいで評価値は+121、何とも言えません。

AIに聞くと、

66歩33銀68玉22飛

向かい飛車にするのもあるようです。(62玉~22飛のほうが面倒がないと思いますが) 48銀62玉79玉24歩同歩同銀

67角33銀23歩52飛

この図の評価値は+171、後手が得をしたわけでもないのですが、先手の陣形が持久戦向きではありませんし。

後手の工夫としては

72金とするのもあるようで、あとで木村美濃に囲うならば同じことか。銀冠もあり得るか。66歩55歩68玉56歩同歩同飛67銀52飛48銀

この図の評価値は+185、後手が5筋の歩を交換したとしても、戦果はないのです。手損のほうが大きいのでしょう。

ということでこの「新丸山ワクチン」は考えられるけれど、先手に必要もないでしょう。だって端を突き合わないで後手が5筋の歩を交換した形で

こういう図を前に調べましたが、評価値は+175でしたから。

 

 


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