名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-13 32飛戦法(2)

2024-08-14 | 基本定跡の研究

(変化が細かく、紛らわしいので、一日分を少な目にして解説していきます。)

昨日の途中図で

先手からは22角成同銀65角があります。後手としてはこれに対する対策がないといけません。とりあえず74角の合わせです。

43角成は後回しにして、74同角同歩75歩も考えられます。

75同歩65角とすれば、74角の合わせはないのですが76角はあって

1歩損して角の成りあいではつまらないので、76同角同歩65角。後手は52玉と受けます。

後で83角成~84馬が王手にならない受け方です。(後手は先に77歩成同桂を入れても良い。) 83角成77歩成同桂76歩65桂

長岡先生は72金と受けるのが良い (後手優勢) と書いているのですが、72同馬同銀78飛は難しいようです。なおこの本では長岡先生は良しとか有利とかとは書かず、「優勢」としているのですが、若い頃なので形勢あるいは以下の展開にに自信があったのでしょうか。

AIによると77角68銀44角成

このほうが優り、評価値は-184の後手良しです。

戻って

角の合わせに同角同歩、そこで88銀33銀を入れてから75歩も言及されています。

75同歩65角には94角。

76角だと同角同歩の後で77歩成が厳しくないから、94に角を打って受けます。馬を作り合っても面白くないので、78金52金左となって

この図の評価値は0近辺の互角です。1歩得なので長岡先生は後手優勢だというのですが、これからの将棋です。

とりあえず先手番の得は失われてしまうので、74同角はだめです。


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