下手の長坂先生の手を考えます。次善手以下の手をあげるので、他の手を考えてみましょう。
第1問
49飛82角から駒組が続きますが、ずっと指したい手がありますよね。
第2問
ここで44角同金53銀と攻めたのが暴発です。それ以外の手を指していれば悪くはならないでしょう。
第3問
ここで78玉ではだめです。攻めましょう。
下手の長坂先生の手を考えます。次善手以下の手をあげるので、他の手を考えてみましょう。
第1問
49飛82角から駒組が続きますが、ずっと指したい手がありますよね。
第2問
ここで44角同金53銀と攻めたのが暴発です。それ以外の手を指していれば悪くはならないでしょう。
第3問
ここで78玉ではだめです。攻めましょう。
今日の棋譜20220526
1854年7月、長坂六之助先生と飛落ち上手です。
長坂先生の右四間飛車です。
これまで31角に65銀がセットだったのですが、下手が65銀としないとどうなるか、という将棋です。天野先生のねらいは64角なのですが、65銀55角同角同歩で角交換は上手に負担が多いはず。
長坂先生は65銀とせずに駒組を進めるのですが、この図が一番決行しやすいところでしょうか。65銀55角同角同歩74銀、あるいは65銀82角74銀72銀という進行で十分なはず。
そこも見送って駒組をしていたら、天野先生は64金。こうなれば45歩を突いて
55歩
44歩54銀47銀
53銀46銀44銀56歩、自然な流れで攻めが続くので下手十分でしょう。上手玉はまだ居玉なのです。
45歩に55歩では55銀とするのも有力で、両方あったでしょう。進行は変わります。
46歩54歩同金。この図は飛先が止められていて、上手から38銀も見えるのですが、まだ上手からは攻めにくいです。65銀55金ではよくわからないので、72銀を打ちたいですが。52玉81銀成73角45歩、銀を逃げると44桂があるので45同桂同桂を取れなくて有利になりそう。他には78玉と待つのも有効です。
長坂先生は44角同金53銀とやってしまいました。詰めろ金取りなのですが、43銀と打てば受かります。
43銀44銀成同銀。飛落ちで大駒1枚は切っても構わないのですが、飛が使えていないから失敗です。
45歩53銀54歩同銀53金。今度は詰めろ銀取りですが、やはり43銀で受かります。
43銀78玉。棋聖天野宗歩手合集が間違っていて、この78玉ではなくて63金になっています。(2手抜けて総手数が2手足りていない。)将棋DB2に正しい棋譜があって助かりました。
さてこの78玉が疑問手で、敗着に近いです。44歩52銀43銀(62銀41玉では足りない)と攻めていくしかなかったでしょう。
52歩63金54角(78玉52歩が抜けていた)これで攻めが切れていて、
64銀52歩(78玉52歩が入っていなければ53金とできるのでおかしい)
44歩同銀46飛。やっと飛が使えたのですが、
55銀打44飛同銀53銀。飛も切って突撃です。
53同歩(手合い集では53同銀)同銀成63角
63同成銀同歩54角。飛銀損ではだめですね。
42金63角成55角で詰めろ。(手合い集によると44銀は下手の持ち駒なので62銀で詰んでいるのでおかしいことに気が付いた。)
77桂同角成同玉65桂68玉77銀59玉まで決めてから62歩。これを打たないと、合駒が悪いので95角から上手玉がとん死します。
64馬39飛49歩38銀
48金57桂成まで。
上手に64角と出られても、下手が悪いということはないのですが、そのあとの指し手を知らないと困るかもしれません。ここで長坂先生が完勝していたら、天野先生が31角を採用せずに、定跡が進化していたかもしれないのに。
本譜の進行が不満だと思えば40手目55歩のところを55銀としておけば展開が変わります。下手としては飛を使いやすそうなので考えやすかったかも。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.50 棋譜ファイル ----
開始日時:1854/07/13
手合割:飛車落ち
下手:長坂六之助
上手:天野宗歩
手数----指手--
1 3四歩(33)
2 7六歩(77)
3 4四歩(43)
4 4六歩(47)
5 3二金(41)
6 4八銀(39)
7 4二銀(31)
8 4七銀(48)
9 5四歩(53)
10 5六銀(47)
11 4三銀(42)
12 4八飛(28)
13 3三桂(21)
14 3六歩(37)
15 3一角(22)
16 5八金(49)
17 6四角(31)
18 3七桂(29)
19 5二金(61)
20 6八玉(59)
21 5三金(52)
22 7八銀(79)
23 7四歩(73)
24 4九飛(48)
25 8二角(64)
26 8六歩(87)
27 6二銀(71)
28 8七銀(78)
29 6四金(53)
30 4五歩(46)
31 5五歩(54)
32 4四歩(45)
33 5四銀(43)
34 4七銀(56)
35 5三銀(62)
36 4六銀(47)
37 4四銀(53)
38 5六歩(57)
39 4五歩打
40 5五歩(56)
41 4六歩(45)
42 5四歩(55)
43 同 金(64)
44 4四角(88)
45 同 金(54)
46 5三銀打
47 4三銀打
48 4四銀成(53)
49 同 銀(43)
50 4五歩打
51 5三銀(44)
52 5四歩打
53 同 銀(53)
54 5三金打
55 4三銀(54)
56 7八玉(68)
57 5二歩打
58 6三金(53)
59 5四角打
60 6四銀打
61 6二歩打
62 4四歩(45)
63 同 銀(43)
64 4六飛(49)
65 5五銀打
66 4四飛(46)
67 同 銀(55)
68 5三銀打
69 同 歩(52)
70 同 銀成(64)
71 6三角(54)
72 同 成銀(53)
73 同 歩(62)
74 5四角打
75 4二金(32)
76 6三角成(54)
77 5五角(82)
78 7七桂(89)
79 同 角成(55)
80 同 玉(78)
81 6五桂打
82 6八玉(77)
83 7七銀打
84 5九玉(68)
85 6二歩打
86 6四馬(63)
87 3九飛打
88 4九歩打
89 3八銀打
90 4八金(58)
91 5七桂成(65)
92 投了
まで91手で上手の勝ち
下手の小島先生の手を考えます。
第1問
7筋に備えられたところですが。
A 73銀 B 77桂 C 95角
第2問
上手玉を寄せるために。
A 26桂 B 44桂 C 62銀成
第3問
この手が詰めろです。上手には55馬や83馬があるのでどちらにも対応できなければなりません。
A 42金 B 51銀 C 14飛
今日の棋譜20220525
1854年4月、小島明悟先生と飛落ち上手です。
小島先生の右四間飛車です。
31角に65銀は当時の一セット。ここから駒組ですが、
また天野先生のほうから動きます。55同角に
35同歩54銀直
54同銀同銀77角36銀38銀。前にも同じような形を並べましたが、上手が無理をしています。
43金87銀45歩。ゆっくりしていても47金同銀成同銀くらいで悪いから仕方ないのですが、
45同歩同桂同桂同銀。ねらいは46桂とか36桂とか。下手は47銀と受けておくのが無難でしょうか。
34歩44桂。桂を打たせてちょっと小島先生が楽になったでしょう。
49飛34銀
33歩同金46桂で両取り。
桂銀交換ですから駒得で有利です。まだ飛を切って決めるには早いけれど、43歩41歩を利かすこともできるし、43銀も打ってみたいところ。でも47銀が本筋なのでしょう。
46歩54銀45銀は俗手ですが、これでもいいでしょう。
48歩同飛45同銀同歩36桂
46飛28桂成47銀。俗手で攻めた分だけ簡単にはなっていませんが、
35金56飛45金66飛54銀。飛が捕まることもないですし、上手から怖い手もありません。46銀74桂45銀66桂同角45銀は指し過ぎでしょうか。
なので75歩19成桂。今度こそ46銀と思ったら
85歩17角成46銀。85歩を突いたのは、64香(76飛65銀)を気にしたのか、でも45銀66香54銀で十分すぎました。馬を作られた分はまぎれていて、
44金86飛55歩。84歩から十字飛車が決まるのであれば良いのですが、82香を打たれるのでうまくいかなさそう。
45歩43金55銀45銀。ここは26歩とか35歩同馬44銀打が手筋ですが、
95歩53馬94歩
96歩同香92歩16飛。端を詰めたのは良いけれど、飛が右に逃げたのは75馬を気にしたのか?
29成桂に44銀打で良さそうでしたが、44歩33金86角は74歩を突きたいという手です。
64香の受けに74歩同歩75歩。75同歩には74歩くらいか。
54歩46銀34銀
74歩62金73銀。73同桂同歩成同金65桂の筋ですね。73同桂同歩成同玉でも65桂同香53角成同金51角で王手金取りです。73同金同歩成同玉には95角か。となればこの銀は取れなくて下手優勢。
61玉35歩。変なところに手が行きますが
25銀15飛14銀18飛。銀が質駒になったのと、桂をもらって45桂のねらいができたので、これでもいいのか。
84歩同歩75桂というのは天野先生の勝負手です。75同角67香成同金右75馬は二枚替えなので良くならないのですが、
83歩成87桂成同玉85歩。どこに逃げても86銀は王手角取りです。勝負手は成功。
95角86銀78玉95銀
95同香44馬(45桂があるから仕方ない)45歩。ここで96角から何かないか、無かった。
53馬34歩同金44桂で左右挟撃です。やはり下手優勢のままで、
72歩62銀成同玉35歩
24金41金。変な手ですね。とりあえず51銀61玉が入ったら勝てないのですが、
43馬69玉。96角に備えられては逆転の目はありません。
55歩73歩成同歩55銀
55馬14飛まで。上手玉は51銀53玉42銀不成以下の詰めろです。55馬でも83馬でも24飛が詰めろ。
上手は下手に変な手で負かされたという将棋ですが、大駒落ちで上手から動いてはいけませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.50 棋譜ファイル ----
開始日時:1854/04/16
手合割:飛車落ち
下手:小島明悟
上手:天野宗歩
手数----指手--
1 3四歩(33)
2 7六歩(77)
3 4四歩(43)
4 4六歩(47)
5 3二金(41)
6 4八銀(39)
7 4二銀(31)
8 4七銀(48)
9 5四歩(53)
10 5六銀(47)
11 4三銀(42)
12 4八飛(28)
13 3三桂(21)
14 3六歩(37)
15 3一角(22)
16 6五銀(56)
17 6二玉(51)
18 6八玉(59)
19 7二玉(62)
20 7八玉(68)
21 6二銀(71)
22 5八金(49)
23 9四歩(93)
24 9六歩(97)
25 4二角(31)
26 6八金(69)
27 5三銀(62)
28 3七桂(29)
29 1二香(11)
30 7七角(88)
31 5一角(42)
32 8八銀(79)
33 6二角(51)
34 8六歩(87)
35 5五歩(54)
36 同 角(77)
37 3五歩(34)
38 同 歩(36)
39 5四銀(53)
40 同 銀(65)
41 同 銀(43)
42 7七角(55)
43 3六銀打
44 3八銀打
45 4三金(32)
46 8七銀(88)
47 4五歩(44)
48 同 歩(46)
49 同 桂(33)
50 同 桂(37)
51 同 銀(36)
52 3四歩(35)
53 4四桂打
54 4九飛(48)
55 3四銀(45)
56 3三歩打
57 同 金(43)
58 4六桂打
59 4五銀(54)
60 3四桂(46)
61 同 金(33)
62 4六歩打
63 5四銀(45)
64 4五銀打
65 4八歩打
66 同 飛(49)
67 4五銀(54)
68 同 歩(46)
69 3六桂(44)
70 4六飛(48)
71 2八桂成(36)
72 4七銀(38)
73 3五金(34)
74 5六飛(46)
75 4五金(35)
76 6六飛(56)
77 5四銀打
78 7五歩(76)
79 1九成桂(28)
80 8五歩(86)
81 1七角成(62)
82 4六銀(47)
83 4四金(45)
84 8六飛(66)
85 5五歩打
86 4五歩打
87 4三金(44)
88 5五銀(46)
89 4五銀(54)
90 9五歩(96)
91 5三馬(17)
92 9四歩(95)
93 9六歩打
94 同 香(99)
95 9二歩打
96 1六飛(86)
97 2九成桂(19)
98 4四歩打
99 3三金(43)
100 8六角(77)
101 6四香打
102 7四歩(75)
103 同 歩(73)
104 7五歩打
105 5四歩打
106 4六銀(55)
107 3四銀(45)
108 7四歩(75)
109 6二金(61)
110 7三銀打
111 6一玉(72)
112 3五歩打
113 2五銀(34)
114 1五飛(16)
115 1四銀(25)
116 1八飛(15)
117 8四歩(83)
118 同 歩(85)
119 7五桂打
120 8三歩成(84)
121 8七桂成(75)
122 同 玉(78)
123 8五歩打
124 9五角(86)
125 8六銀打
126 7八玉(87)
127 9五銀(86)
128 同 香(96)
129 4四馬(53)
130 4五歩打
131 5三馬(44)
132 3四歩(35)
133 同 金(33)
134 4四桂打
135 7二歩打
136 6二銀成(73)
137 同 玉(61)
138 3五歩打
139 2四金(34)
140 4一金打
141 4三馬(53)
142 6九玉(78)
143 5五歩(54)
144 7三歩成(74)
145 同 歩(72)
146 5五銀(46)
147 6五馬(43)
148 1四飛(18)
149 投了
まで148手で下手の勝ち
下手の川添先生の手を考えます。次善手以下の手をあげて、そのほかを考えてもらうことにしましょう。
第1問
上手が無理な動きをしています。本譜の37角はおとなしい手でしたが、他にもいろいろあります。
第2問
46飛と逃げましたが、逃げないで攻めることができました。
第3問
ここで34桂は外れでしょう。
第4問
本譜は46銀で足りません。言われないと気が付かなさそうですが、銀を捨てる勝負手があります。
第5問
本譜53銀不成は飛を取られてだめでした。
第6問
最後は上手を持って即詰みがあります。
今日の棋譜20220524
1852年8月、川添松五郎先生と飛落ち上手です。
序盤で変化があります。下手36歩に対して上手33角。ここで56銀ならば穏やかになったかもしれませんが、
68玉に天野先生は45歩。大駒落ちで上手から動くのはほとんど疑問手です。45同歩とは取れないので、対応はちょっと悩ましいのですが、
48飛88角成33桂。下手は手得しているので指しやすくなっているはずです。まだ45歩は取れませんが、
77銀64角37角。37角はおとなしい対応でした。角を温存して38金46歩同銀45歩37銀でも良かったでしょう。37桂46歩同銀45歩同桂同桂66角もあり得たでしょうか。AI推奨は21角でしたが、催促されたら角を切る感じです。
46歩同角53角。やはり角交換は上手の負担が大きいのです。いずれにせよ下手の手得ですから、指しやすくなっているはずです。
天野先生は右金を繰り出して
35歩同歩同金。何かありそうな局面です。下手は角を使えれば良いから、65銀43銀56歩~55歩が正しいのですか。なるほど。
川添先生の47金~36歩はおとなしい指し方。
無難な路線で進めるのかと思えば、66銀~77桂。上手を攻めつぶそうというのですね。
64歩37桂63銀46金。攻撃力はありそうですが、玉が薄いのでしっかり読まねばなりません。
単に45桂と跳ねるのではなくて16角~17角ですか。
44歩45歩は好調。
45同桂同桂55歩。ここは悩みどころです。55同銀左75歩は嫌なので、55同銀直か55同金か。
35歩24金55金、先に55同金としてから35歩24金(あるいは45金)でも同じようなことですが、
54歩に44金同金36桂。筋悪のようですが、桂得だったのでこれで良いのです。
37金46飛36金。これはまぎれてしまいました。怖いけれど37金に44桂48金34歩で寄せてしまえたでしょう。
36同飛41桂。駒損ではないのでまだあるはず。
32金75歩。嫌なところを突かれましたが、無視して34歩から攻めるべきです。35歩を打たれて難しいのですが、33歩成は利きそうで、33同桂46飛でどうか。
75同銀55歩。ここでも34歩がどうか。
43歩同銀41金同玉33桂成。これでもいいのかな。56歩には45歩です。
42歩に34桂がおかしいのか、32金を打たれてしまいました。43成桂同歩(同金は55銀)45歩54金66桂・・・攻めは続いていたように見えました。
32同成桂同玉47銀。銀を逃げるのでは失敗です。
25桂28角35金左。これは逆転したでしょう。
66飛54金。これは34桂がまだ生きているから、何かありそうですね。AIによると強引でも64銀同銀55角同金64飛で勝負ですか。なるほど。
46銀34金35歩、桂損では苦しくて
35同金同銀同角46金
53角55金37歩。角を封じられては桂損だけ残っています。
54金同銀右34歩同銀64銀。でも勝負になったかな。
44角53銀不成。これは飛を取られるからだめですね。55銀と捨てたらと同角61飛成77角成で危ないのか。いっそのこと55金同銀同銀同角63飛成か。77角成同玉65桂の筋がないので勝負でした。
66角同歩43金。一度受けられて、44金は48飛の筋でだめです。52金も詰み筋がないので、
64銀成48飛で大差。
58金打28飛成54金同金35歩。これは銀を取っても詰めろではないです。
67銀同玉89角。78合駒に55桂68玉67銀が厳しい、ではなくて詰んでいますね。67銀を取らなければ詰みませんでしたが。
川添先生は何度か決めるチャンスがあったのですが、それを見切るには力量が必要です。今はいろいろな攻め筋が知られているので考えやすいのですが、当時にはかなり難しいでしょう。棋聖天野宗歩手合集には内藤先生の解説や好手疑問手のマークがあるのですが、それでさえ(時には)AIの評価とは違っています。より厳しい攻めが見つかるのが時代の流れなのでしょうね。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.50 棋譜ファイル ----
開始日時:1852/08/05
手合割:飛車落ち
下手:川添松五郎
上手:天野宗歩
手数----指手--
1 3四歩(33)
2 7六歩(77)
3 4四歩(43)
4 4八銀(39)
5 3二金(41)
6 4六歩(47)
7 4二銀(31)
8 4七銀(48)
9 5四歩(53)
10 3六歩(37)
11 3三角(22)
12 6八玉(59)
13 4五歩(44)
14 4八飛(28)
15 8八角成(33)
16 同 銀(79)
17 3三桂(21)
18 7七銀(88)
19 6四角打
20 3七角打
21 4六歩(45)
22 同 角(37)
23 5三角(64)
24 5六銀(47)
25 5二金(61)
26 7八玉(68)
27 4三金(52)
28 5八金(49)
29 4四金(43)
30 2八角(46)
31 3五歩(34)
32 同 歩(36)
33 同 金(44)
34 4七金(58)
35 4三金(32)
36 3六歩打
37 3四金(35)
38 6六銀(77)
39 6二銀(71)
40 7七桂(89)
41 6四歩(63)
42 3七桂(29)
43 6三銀(62)
44 4六金(47)
45 7四歩(73)
46 1六歩(17)
47 6二角(53)
48 1七角(28)
49 4四歩打
50 4五歩打
51 同 桂(33)
52 同 桂(37)
53 5五歩(54)
54 3五歩(36)
55 2四金(34)
56 5五金(46)
57 5四歩打
58 4四金(55)
59 同 金(43)
60 3六桂打
61 3七金打
62 4六飛(48)
63 3六金(37)
64 同 飛(46)
65 4一桂打
66 3二金打
67 7五歩(74)
68 同 銀(66)
69 5五歩(54)
70 4三歩打
71 同 銀(42)
72 4一金(32)
73 同 玉(51)
74 3三桂成(45)
75 4二歩打
76 3四桂打
77 3二金打
78 同 成桂(33)
79 同 玉(41)
80 4七銀(56)
81 2五桂打
82 2八角(17)
83 3五金(24)
84 6六飛(36)
85 5四金(44)
86 4六銀(47)
87 3四金(35)
88 3五歩打
89 同 金(34)
90 同 銀(46)
91 同 角(62)
92 4六金打
93 5三角(35)
94 5五金(46)
95 3七歩打
96 5四金(55)
97 同 銀(63)
98 3四歩打
99 同 銀(43)
100 6四銀(75)
101 4四角(53)
102 5三銀(64)
103 6六角(44)
104 同 歩(67)
105 4三金打
106 6四銀成(53)
107 4八飛打
108 5八金打
109 2八飛成(48)
110 5四成銀(64)
111 同 金(43)
112 3五歩打
113 6七銀打
114 同 玉(78)
115 8九角打
116 投了
まで115手で上手の勝ち
下手の竹内先生の手を考えます。次善手以下の指し手をあげるので、他の手を考えてみましょう。
第1問
仕掛けずに駒組を進めるのですが、仕掛けたらどうなるでしょうか。
第2問
26歩~25歩はチャンスを逃しました。
第3問
本譜の35同金でも悪くはないですが、有力な手があります。
第4問
ここで39飛46馬31飛成では寄せ合い負けでした。
今日の棋譜20220523
対局日不明で竹内万蔵先生と飛落ち上手2局目です。
竹内先生の右四間飛車ですが、天野先生の陣形が変ですね。45歩同歩同銀は困っているでしょう。45歩に43金右なのでしょうが、44歩同銀としてから駒組を進めて下手十分です。
仕掛けないで駒組ですが、どこでも45歩を突いて仕掛けることができます。33角とされても関係なさそう。
上手の陣形は見ないで、またも66角としています。
角を引かれたら仕掛けたくなり
45歩73角
44歩55歩45銀。角筋は止められましたが、4筋の取り込みは大きいです。
62角86歩33桂
34銀44銀87銀45歩。あれ? 37桂と跳ねたら45桂が受かりませんね。43金右同銀成同金には35歩とか42歩とか。
竹内先生は桂を跳ねずに2筋の歩を伸ばしますが、ねらいは見えません。
73角に37桂は、56歩~19角成が見えたからでしょうか。ともかく45桂ねらいなので
54銀47金。チャンスを見逃していますが、悪くはないです。
43銀に35歩は格好いい(35同銀45桂)ですが、平凡に33銀成同金65桂でも良かったでしょう。
52金36金
56歩同歩35銀。ここはいろいろあって悩ましいですが、45桂同桂同金が本筋でしょうか。33銀不成36銀32銀不成も有力です。
言いなりですが35同金37角成だって悪くはないはず。
49飛65桂66角38馬。飛を追われるのでつまらないのですが、
79飛56馬57歩46馬。また分岐点です。結構まぎれていて、43銀不成同金左44金では怖い(けど踏み込む)か。
58銀35馬というのはびっくりしますが、33銀成があるので
33同金同角成56歩同歩57歩。攻め込まれていますが、駒損していないのでまだ下手が良いはず。
47銀58金69金。千日手は攻め方(この場合は上手)が回避という時代でしょうか。
69金同飛に、44銀11馬はありがたかった。
46歩36歩は微妙なところ。この辺りは上手の指し手も難しいです。
26馬46銀36馬。これは44馬として46馬に55香くらいで下手の勝ちでしょう。
39飛46馬。ここでも44馬ならばまだ勝ちだったかも。
31飛成58歩成。これで下手玉は詰めろですね。竹内先生の予定では、44馬が詰めろ逃れの詰めろのはずです。でも68馬88玉77金から詰まされるのです。58同金も79銀の詰めろが受かりません。71竜同玉44馬の緊急手段も上手玉が安全になるだけ。
ということで88玉68馬97玉と早逃げしてみましたが、88銀まで。
天野先生の指し方が良さそうには思えませんが、竹内先生の指し手に切れがありません。何度も優勢になるところを逃して、最後に負けを選ぶとは。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.50 棋譜ファイル ----
手合割:飛車落ち
下手:竹内万蔵
上手:天野宗歩
手数----指手--
1 3四歩(33)
2 7六歩(77)
3 4四歩(43)
4 4六歩(47)
5 3二金(41)
6 4八銀(39)
7 4二銀(31)
8 4七銀(48)
9 5四歩(53)
10 5六銀(47)
11 5二金(61)
12 4八飛(28)
13 5三銀(42)
14 5八金(49)
15 6二玉(51)
16 6八玉(59)
17 7二玉(62)
18 7八玉(68)
19 6二銀(71)
20 3六歩(37)
21 3三角(22)
22 1六歩(17)
23 9四歩(93)
24 9六歩(97)
25 7四歩(73)
26 6六角(88)
27 7三銀(62)
28 8八銀(79)
29 6四銀(73)
30 6八金(69)
31 5一角(33)
32 4五歩(46)
33 7三角(51)
34 4四歩(45)
35 5五歩(54)
36 4五銀(56)
37 6二角(73)
38 8六歩(87)
39 3三桂(21)
40 3四銀(45)
41 4四銀(53)
42 8七銀(88)
43 4五歩打
44 2六歩(27)
45 6五銀(64)
46 7七角(66)
47 5三金(52)
48 2五歩(26)
49 7三角(62)
50 3七桂(29)
51 5四銀(65)
52 4七金(58)
53 4三銀(54)
54 3五歩(36)
55 5二金(53)
56 3六金(47)
57 5六歩(55)
58 同 歩(57)
59 3五銀(44)
60 同 金(36)
61 3七角成(73)
62 4九飛(48)
63 6五桂打
64 6六角(77)
65 3八馬(37)
66 7九飛(49)
67 5六馬(38)
68 5七歩打
69 4六馬(56)
70 5八銀打
71 3五馬(46)
72 3三銀成(34)
73 同 金(32)
74 同 角成(66)
75 5六歩打
76 同 歩(57)
77 5七歩打
78 4七銀(58)
79 5八金打
80 6九金打
81 同 金(58)
82 同 飛(79)
83 4四銀(43)
84 1一馬(33)
85 4六歩(45)
86 3六歩打
87 2六馬(35)
88 4六銀(47)
89 3六馬(26)
90 3九飛(69)
91 4六馬(36)
92 3一飛成(39)
93 5八歩成(57)
94 8八玉(78)
95 6八馬(46)
96 9七玉(88)
97 8八銀打
98 投了
まで97手で上手の勝ち
本日は第229回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。
F級優勝
佐藤翼さん
G級優勝
地下好さん
髙木弘志さん
中山賢さん
H級優勝
原田一さん
加藤正さん
I級優勝
片野田智也さん
J級優勝
小籔雅人さん
優勝された方々、おめでとうございます。
参加された皆様ありがとうございました。
下手の竹内先生の手を考えます。次善手以下をあげて、他の手を考えてみましょう。
第1問
45同桂が悪いわけではないですが。
第2問
ここがチャンスでした。実戦の43歩は手筋でしたが37角と打たれて忙しくなってしまいました。
第3問
59金(引いた)は悪手と言えば悪手で、まあ仕方ないのですが、上手を持って即詰みがあります。