フリージア工房 国道723号店

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ロッコールレンズと桜日和

2006-04-10 21:50:42 | 町と旅

 この前書いたBerryz工房東京公演の記事の中に、友人の旦那様からカメラを戴いたという話を書きました。そのカメラは「ミノルタ ハイマチックSD」という25年くらい前のコンパクトカメラです。
 ピント合わせはマニュアルフォーカス、フィルム送りは手動巻き上げレバーに巻き戻しクランクという、いわばクラシックカメラ風味を持ったプラスチックボディのカメラです。偶然と言うべきか、そのアンバランスさに惹かれて最近気になっていた一台だったので、嬉しいプレゼントでした。
 巻き戻しクランクがボディ底面に付いているデザインなどは、ミノルタとライカとのコラボレーションによる傑作「ライツミノルタCL」や、その後継機種「ミノルタCLE」を思わせるデザイン。CLやCLEのようなレンズの取り外しこそ出来ないものの、その雰囲気はCLEあたりを使っているような気分になるカメラです。
 そして、このカメラに付いているレンズはCLやCLE同様に、ミノルタ ロッコールレンズ!(38mm F2.7)
 「ロッコール」というネーミングは、工場のあった西宮市武庫川から見える六甲山地から付けられたもの。ロッコールレンズのまろやかな描写で、関東ではそろそろ今年のピークは越えた桜の花を撮りに行きました。

 青空に少し雲がかかり始めた午後、私が降りたのは京急の金沢文庫駅。駅から緩やかな坂道を少し歩き、称名寺(しょうみょうじ)というお寺に着きました。早速、赤い門を撮っていると、シャッターを押してくれませんか?とおじさんから声をかけられました。おじさんの手には、キヤノンのデジカメ。ファインダーを使わない撮影には、未だになじめない私です。
 境内には、池を中心に日本庭園が広がっていて、池の周りには桜や銀杏の木が並んでいました。色々アングルを変えて、デジカメ「ミノルタ ディマージュXi」で撮影。時々、ハイマチックSDを取り出し、ミノルタらしさに溢れた明るく見やすいファインダーを覗き、ピントリングを回す。そのリングは、距離を表す数字が刻まれている箇所で、カチッという感じのクリック感がある。昔に使っていた(今も手元にある)ミノルタの110フィルムのポケットカメラの操作のフィーリングに近いものがあって懐かしい。

 お寺でゆっくりしたあとは、海の方角に歩いて「海の公園」に出る。金沢シーサイドライン「海の公園柴口」駅の近くで、フリーマーケットをやっていたので眺めてから、人工海浜の海岸を歩きました。犬の散歩をする地元の人や、凧上げをする子供や、海を眺めているカップルなど、たくさんの人達で賑わっていた。一人で歩いているのは自分くらいに思えた。

 更に歩いて、野島公園に向かいました。小さい橋を渡って行く野島の町は、ちょっとした小島の旅の気分。ついついコンビニでビールを買って、海を横目に飲んだり。
 野島公園は、子供の時に潮干狩りでよく来た場所。今日は丘の上まで上がって、西日に包まれ始めた金沢区の町と、先月行ってきてブログにも記事を書いた追浜や長浦の海を見下ろす。
 展望台の下で、ディマージュを使ってハイマチックSDの写真を撮る(上の写真)。ディマージュで写真を撮る時は液晶ではなくファインダーを使う私にとっては、デジカメの液晶は画像確認のためのもの。
 ふと、周りを見渡せば、公園の桜は既に散り始めていたけど、それが妙に西日とマッチしていました。

  この日のBGM  さくら満開 / モーニング娘。さくら組

コメント
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