昨日、東京中野サンプラザで行われた℃-uteコンサートの夜公演に行ってきました。そのレポートです。
中野に向かう電車の中で、なっきぃこと中島早貴ちゃんがインフルエンザのため欠席となる事をネットで知りました。山手線の車内でショックに打ちひしがれる自分の耳には、イヤホンから聴こえてくる「Big Dreams」のフレーズ「もっと元気に生きていこう」。
気持ちを切り替え、元気に楽しもう。℃-uteはアクシデントを何度も超えてきたグループ。
「踊るという事」
ライトが灯って℃-uteメンバー登場。一応人数を数えてみる。やっぱり五人。
序盤はフリコピをしたくなる曲が多いので適度にフリコピします。振り付けをしっかり記憶していない曲の時、自分にとっての心のダンス師匠であり、愛すべき存在であるなっきぃが今日はいない。もっとも、今日は一階の後ろから三列目なのでメンバーを身長で判断するような距離ですが。
隣の愛理Tを着た女の子はフリコピしつつ、愛理パートで推しジャンプ。元気やなあと感心。今日は両隣が一人で来ている愛理ヲタの女の子でした。客層がますます若返っているのが今ツアーの特徴。
完全フリコピに関しては、ステージ楽しむより自分が大事になってしまうみたいで否定的になるけれど、まっさら、大もては大賛成です。これから℃-uteコンサート行く人、行きたい人、まだ行き始めたばかりの人、この二曲は振り付けを覚えて行く事を勧めます。楽しさ倍増します。会場みんなも、この曲では踊っているからご安心を。今日は、岡井ちゃんが大もての「Oh Yeah! Oh Yeah!」で元気良く!と煽っていました。
「人を笑わせるという事」
この日のキューティーガールズコント、愛理が行なう迷子のアナウンスが「鬼瓦ゴンタ君」ではなくなり、2歳のお子さんが中野駅中央線ホームで待っていますに変わり、中野駅の映像がスクリーンに流れました。最近の公演からご当地ネタに変えてきているみたいです。こういうご当地ネタは大歓迎。
このコントを観てきて好きなシーンは、マイマイが幼なじみの岡井君に恋心を抱くシーン。少し上ずった声で照れ気味に「岡井!」というマイマイの言い方がツボです。さすが、℃-uteメンバーで初めて連続TVドラマ(銭湯の娘)に出演した経験のあるマイマイ。演技はバッチリです。
年長組フリートークのコーナーは、なっきぃ欠席で必然的にやじうめが担当。
言い間違いが多いという梅さん。梅父もそうらしく、会社の人からの電話で相手の名前をずっと「いにょうえさん」と言い続けていたと話して会場が笑いに包まれます。
それに対して舞美、うちもお兄ちゃんが昔少年野球の練習で監督に「コーチャーズボックスに行って」と言われて、バッターボックスの横に立ったと、野球の説明や身ぶりを交えて解説。どうやら矢島家はみんな天然らしい(笑)。
会場はほのぼのとした笑いに包まれます。さすが、やじうめです。
そして、そんなやじうめからとどめのセリフ。舞美が「お互い天然という事で、これからも注意し合っていこうね」と梅さんに笑顔でお願いをします。梅さんも笑顔で応えます。ああ、℃-uteのやじうめはあと一週間で終わりなんて寂し過ぎる。
しかし、この舞美のセリフをポジティブに受けとると、梅さんは℃-uteを卒業しても仲間であり、友人という事を再確認出来ます。
卒業しても、やじうめは不滅。やじうめフォーエヴァー。
「歌を聴かせるという事」
なっきぃ欠場により「タイムカプセル」は梅さんソロになりました。思いがけない形で梅さんソロをコンサートで観る事が出来た訳ですが、曲と歌声がマッチしていたせいか、非常にハマっていました。癒し光線出まくりです。
この貴重な梅ソロを何とかして映像に残してほしい。DVDの特典映像が無理なら、次のツアーで発売されるDVDマガジン(前ツアードキュメントバージョンの方)に収録してほしい。このコンサートを観てない多くのファンのためにも是非。
今ツアーの見所の一つである鈴木愛理ソロによる「残暑お見舞い申し上げます。」。この日は、フレーズの語尾で一ヶ所音がずれたところがあったけれど、他は素晴らしかった。決してベストコンディションには見えなかった愛理が、歌の時は凄い集中力を見せている姿に、胸が熱くなった。この日は何故か何度も脳裏に栞菜の事が浮かんだ自分は、栞菜への歌((と自分は解釈している)を切々と歌う愛理に感動してしまった訳です。
ツアーが始まった頃、この曲の見せ場は愛理の表情と書きましたが、回を重ねて愛理の歌、表情、いずれも良い意味で力みが取れて完成度が高まりました。その結果、こうして自分は胸を熱くしているという訳です。
これからの愛理も非常に楽しみになってきました。発声と演技力を磨いて更なるスキルアップを達成出来たら、魅力は倍増間違いなし。来年はミュージカルに出てほしいなと思いながら、いつも通り、強い視線でうつむきながらステージを去る愛理に、大きな拍手を送りました。
「会場を煽るという事」
この夜公演を観た人達から、「岡井ちゃんがとても良かった」という声が多数挙がっているようです。
なっきぃの分まで頑張らなくては。メンバー全員がそんな意識でステージに上がっていたと思います。その中でも、岡井ちゃんの気合いの入りっぷりは素晴らしかった。カッコ良かった。
℃-uteコンサートの客層は春くらいから変化を始めています。コンサートにまだ慣れていない人を、いかに巧く盛り上げていくかという事に℃-uteは取り組んでいる訳ですが、この日の岡井ちゃんからは、「場を盛り上げたい」という気持ちをより強く感じました。
例えば、イントロで「オイオイ」の掛け声を入れるような曲で岡井ちゃんは、
「もっと大きな声で!」
と、客席を煽りました。跳ぶ曲では、「まだまだ」。そして、デッキブラシパスの場面では、
「皆さんも一緒に」
と煽り、観客はメンバーの一投に合わせて「オイ!」と合いの手を入れながら右手を投げるように突き上げる。
まさに、観客がなっきぃの代役として参加しているような一体感。
人数が一人少ないからパスの回し方も変わるのは当然。どうしてもぎこちなさも生まれ、いつもに比べパスの回し方も遅く見えたけれど、観客の声援の後押しで無事成功。
この日の成功が今ツアーで一番嬉しかった自分と同じ思いなのでしょう。会場の拍手と歓声も、いつもより一際大きく思えました。岡井ちゃんの煽りが効いたのです。
岡井ちゃんの煽りに乗せられ、客席の応援もヒートアップ。「SHINES」のソロパートでのコールも大きくなります。
「大きな空に自慢したい」マイマイ!「あの」マイマイ!「夢が」マイマイ!「輝いたと」マイマイ!
続く梅さんソロパートの「えりかコール」が更に大きい。Bメロの岡井ちゃんソロパートでの「ちさとコール」もデカイ。
そして、サビのタオル回しも煽りが入り勢いが加速。会場全体に2000個のタオル扇風機が回る。今日の自分の右手には真っ赤な「有原栞菜マフラータオル」。℃-uteの梅さんを生で観る事の出来る(自分にとって)最後のコンサート。梅さんと仲良しの栞菜のタオル、回してもいいですよね…。
アンコールのラスト挨拶。岡井ちゃんが力入りすぎて日にちを噛む(苦笑)。いいさ、今日の活躍を思えば少し噛んだくらい無問題。
挨拶の締めに矢島舞美リーダーが、欠場したなっきぃの分までみんなで頑張ったと挨拶。すると、ステージ上のセットに付けられていれ照明がオレンジに変わりました。これは粋な演出です。
おそらく、ステージに上がれない事で悔し涙を流したであろうなっきぃ。その気持ちがわかるだけに、メンバー全員が力を合わせて良いステージを見せた。なっきぃの心はちゃんとステージにあるよという演出なのでしょう。
すべてのセットリストが終わり、客席に照明が灯りました。しかし、観客のほとんどが帰りません。立ったまま叫びます。
「えりか!えりか!」
えりかコールは止まりません。5分以上は続いたかと思います。結局、梅さんは登場しませんでしたが、きっと客席のえりかコールは楽屋に聞こえていて、観客の想いは届いたと思います。それで十分。
ファンの熱い想いを受け止め、梅田えりかさん℃-uteでのラストステージへ臨みます。