フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

踊りましょう 忘れるまで

2009-10-24 21:40:39 | アイドル etc

 昨夜、「音楽戦士」にてAKB48の新曲「RIVER」を初めて見ました。
 噂その1 今回は最近のシングルの流れとは違うらしい。
 噂その2 今回はなんか曲的には今ひとつかも。
 噂その3 今回は過去最高のペースで売上枚数を伸ばしている。
 などの情報は知っていました。前情報による先入観は捨てて見てみました。

 「うーん。楽曲としては普通だな。まあ、普通だから安心して聴けるのかもしれないが」

というのが感想です。ダンスは以前より成長してますね。頑張っているなと思いました。

AKB48 「RIVER」PV

 (PVは相変わらずいいですね。メンバーの良い表情を捉えているのもマル)

 今回の曲はシリアス調な歌です。ダンスがカッコイイ系を追求したものでもあるため、初見の感想は「何だかモーニング娘。みたいだな。それも悪い言い方をすれば劣化コピーみたいな」でした。せっかく、明るくパワフルな歌をシングルでリリースしてきたのだから、もうしばらくはその路線で良かったのでは?という疑問です。
 それは、現在のモーニング娘。がシリアス調な歌を続けていたから、AKBにとって今までの青春ポップス路線は、良い差別化となっていたのは事実。なのに、今回はこういう風にモーニング娘。側に寄ったかのような作りを見せてきた。自分達だって、ここまで出来る事を見せたかったという事でしょうか。この辺は秋元氏に聞いてみたいところ。
 私がAKBの最近の曲で良い傾向だなと思っていたのは、歌詞が単なる恋愛ソングではない事です(アルバム曲は知らないので、シングル曲での話)。中高生のファンからは歌詞に共感しやすいと好評なAKBソングの歌詞は、そこにメッセージなどが織り込まれています。
 私は、秋元氏の「コンセプトありき」という、まるで脳内で会議を行なって組み立てているかのような作り方が好きになれないのと、「こうすればウケるのだ」というのが見え隠れする仕事っぷりがハナにつくので(苦笑)、評価はしたいのですがハマりはしないという感じです。
 でも、AKBがストレートに恋愛ソングに走らず、青春ポップスを歌い、そこにメッセージを込めるというやり方は、昨今の他のJ-POPよりは好感が持てます。何しろ、ハロプロも恋愛ソング症候群に陥っていますから、そういうのが新鮮に見えるのは確かです。

 誰も統計を取っていないみたいなので(笑)実数はわかりませんが、ヒットチャート上位にいるJ-POPソングの多くは恋愛ソング。八割?まさか九割?とにかく多い。ポップス=大衆音楽である訳ですから、身近なものに歌詞のテーマを向けがちなのはわかるとしても、そんなに現在日本には恋愛ネタしか歌に出来そうなネタは無いのか?否!人々が様々な不安を抱えながら日々を過ごす現在だからこそ、テーマはたくさんあるではないですか?
 それとも、不安を抱えているから、せめて歌くらいは恋愛ネタで気持ちを紛らわせたい。作り手側はそう思っているのでしょうか?

 かつて大ブレイクした頃のモーニング娘。は、エイベックスや小室哲哉氏の作り出すサウンドに対するアンチテーゼ的な側面も持ち合わせていたように思います。。つんくPの作り出す少しズレた世界、それをダンスミュージックに乗せた事がポイントでした。
 小室氏などによって「カッコイイ」ものとして大衆に浸透していたダンスミュージック。小室サウンドとつんくサウンドのダンスミュージックは音楽の方向性こそ違うものの、ダンスミュージック=カッコイイという考え方は短絡的である。そんなつんくPの想いが具現化されているようにも思えたものです。
 そういう歴史があるから、私はハロプロに安易に恋愛ソングに走るなと今までも書いてきました。

 そして、今回のAKBがなんだか「こっち側」にすり寄って来たような作りで新曲を出してきた事を、親近感は多少感じつつも、「あなた達は違う方向を向いていてほしい」と、回れ右をさせて背中をポン!と押してあげたい気持ちになった次第です。
 モーニング娘。にはモーニング娘。の世界がある。AKB48にはAKB48の世界がある。まずは、己の道を究めようぜ!そんな気持ちです。

コメント (7)
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ヨコハマ ツァイス紀行 PART6

2009-10-24 13:07:29 | 写真とカメラ

 不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」。今回で最終回です。Y150も先月閉幕したという事で一区切りにします。過去の回は「カテゴリ」の「写真とカメラ」に収まっていますので、まだ見た事がない方はご覧いただけたらと思います。
 最終回の今回は、横浜の陰と陽を写してみたいと思います。

 元町
 まだ夏の空気が残る9月初旬。私は石川町駅を降りて元町へと歩き始めた。

 歩道には花の植え込みが並び、これぞ「横浜」という雰囲気の元町通りだが、高そうな店が多いので、店先だけ眺めて元町散歩をした気分に浸る事にする。

 港の方へと歩き、「都会っ子純情」のPVロケに使われた辺りを歩きながら、大桟橋を目指す。この山下公園界隈はよく来るけれど、大桟橋にはなかなか足を運ばないので新鮮な気分。

 大桟橋
 船の乗り場と待合室のある建物の上は展望エリアになっていた。秋晴れと言っていいのか、夏らしい快晴と表現していいのか難しい晴れた空を眺め、観光写真みいにベイブリッジを写してみる。

 陽射しの強さに負けて、建物の中の待合室にて昼食と昼休み。カップルが一組、コンビニで調達したらしき昼食をテーブルに並べて海を眺めて談笑している。これも、これぞ「横浜」という風景。このあとは中華街に行くのだろうか?一人で写真など撮っている人は浮いてしまうミナトヨコハマ。

 黄金町
 横浜駅から京急の普通列車に乗って三つめの駅が「こがねちょう」と読む駅だ。古びたガードの上に載っかったホームの幅は狭く、 階段も古い。昭和初期の面影を色濃く残す駅だ。
 そんな古びた駅でPASMOなどを改札機にかざしていると、20世紀と21世紀が混同してくるのだけれど、自分の手に握られているのは最新のデジカメなのは間違いない。
 10月の午後、横浜駅前のデパ地下を楽しんできたあと、180度違う風景の場所に降り立った。

 五年前にデジカメを抱えて一年かけて京急線の全駅の沿線風景をスナップした事がある。その時、初めて訪れた黄金町は小耳に挟んでいた噂の通りの場所であった。ガード下に並ぶ赤い軒先の小さな店。それらの店は一見なんの店かはわかりにくい。しかし、よく見ると店名は皆女性の名前。近づいて見ると、狭い店内に東南アジア系と思われる女性がいる。私は、少し怖くなりながらスナップは止めて退散した。

 その後、この周辺はY150に合わせて、それらの店は市から立ち退きを要請され、今は落ち着きを見せているかのように見える。五年前はスナップもそこそこに退散したが、今日は勢いもあって写真を撮る(上の二枚)。まだ、風景はかつての雰囲気を残している。完全には立ち退きはしていないのか、「明るく住みやすい町を」などと書かれた看板がまだ掲げられている。そして、その横を小学校帰りの女子生徒が通り過ぎていく。

 プレハブ住宅を少し大きくしたようなアパートがあった。室内は相当に狭そうだ。その手の店で働く女性の住居なのだろうか。そんな建物が並ぶ細い通りを見下ろしながら電車は走る。道路には猫が佇む。

 ガードをくぐって反対側に出ると大岡川が流れている。西日に照らされた水面は、黄金町のリアルな部分と、横浜のリアルな部分を映しているかのように少し深い色で輝いていた。


 ヨコハマ ツァイス紀行 -了-

 「ヨコハマ ツァイス紀行」は今回で終わりますが、横浜を写した写真はこれからも機会を見て発表していきたいと思います。そして、新たな不定期連載写真記事として「東京瑞光日記」という企画を始めます。瑞光とはレンズの名前で、オリンパスのデジタル一眼レフを抱えて、東京の町のシックな風景をモノクロで撮っていく企画です。
 ハロプロとダイレクトには関係ない企画記事ではありますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

コメント (2)
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