2014年のワールドカップが終わりましたね。毎日、いろんな試合をテレビで観てきました。今大会はゴールキーパーの活躍が目立った大会だったというのが個人的な感想。強かったチームは大抵守備が強く、組織での守りに長けていたように思います。最終ラインを高めに保ち、バイタルエリアでの守備は中盤との連携をすばやく取り、ボールを高い位置から奪ってカウンター。
ショートパスをつないでいこうというチームは大抵は低迷していたように見えました。
今大会で記憶に残る試合のひとつとなったブラジルvsドイツ。前半を終わってドイツに大差をつけられたブラジルに、圧倒的な数のブラジルサポーターからブーイングが飛びました。王国としてのプライドゆえにとはいえ、不甲斐ない試合っぷりを見せるチームに向ける応援として、はたしてブーイングは正しいのか?より一層選手はモチベーションが下がるのではないだろうか?なんて思いながら観ていました。
ヨーロッパのクラブナンバーワンを決めるUEFAチャンピオンズリーグのある年の決勝で、前半を大きくリードされて折り返すことになり引き上げていく選手たちに、そのクラブのエンプレムにも曲名が入っている応援歌を歌ったサポーターたちがいました。
「You'll never walk alone」(君は孤独じゃない)と歌うサポーターの声援が効いてか、そのチームは後半に大逆転を果たしたのでした。
アジア最終予選をテレビで観ていて、日本代表が不甲斐ないプレイを見せていてもスタンドは笑顔で拍手をしている光景に不満を感じたことがありました。ワールドカップの予選という大事な試合が、こんな牧歌的な雰囲気でいいのか?と思ったのでした。
しかし、大事なことは不甲斐なさに対して罵倒することではなく、しっかりしろ!という思いを込めてより大きな声で応援をすることなのではないか?と今は思います。味方に対して厳しく当たるよりも、そのプレッシャーは相手に対して与えるべきではないか?そう思うのです。
確かに日本代表を応援に来る人はライトファンも少なくないことでしょう。だからこそ、罵倒ではない熱い応援という方向性の文化を定着させたいものです。
応援文化の熟成というものも、サッカーが強くなる上で大切なのは、国の代表も、クラブチームも同じで、強いチームは応援も良いものです。