先日(2/5)、安倍なつみ2005秋ツアー~24カラット~のライブDVDを買ってきました。このツアー、観たかったのですが結局一度も観る機会を得ら れなかっただけに、その内容は非常に興味を持っておりました。なちヲタな友人からも激オススメだった一本。良かった曲を中心に早速感想いってみます。
なっちコールが響く中、一曲目は「恋の花」。今、私が大好きな曲です。この曲を歌っている時の安倍さんの表情が険しくも優しい、なんとも複雑で味 わいのあるもので、いつもその表情に引き込まれています。歌詞とアレンジ、そして今までと変えた歌声。その織りなすハーモニーに、表情がミックスされて素 敵な一曲になっています。
二曲目、ゲストのカントリー娘。が現れて「だて生き」。この曲の発売時も、歌番組でカン娘。とアヤカがバックで踊ってましたね。ゲストのカントリーは、ごく自然にステージに溶け込んでいます。この4人、どことなくホノボノとしてて相性良さげです。
このツアー、ニューアルバムなどがなかったために、既存の曲から選曲されたセットリストになっています。こういう時は、選曲が重要になってくるの ですが、まずはC/W曲から「OLの事情」!これは生で観たかった… トウモロコシみたいに、間奏での変な振付け付きでした(^^;)
ゲストの存在が思ったより大きいのが、このツアーの特徴らしく、ライブ中盤にカントリー娘。コーナーがちゃんとありました。「シャイニング」は美貴たん紺 紺抜きな訳ですが、原曲はほとんど「藤本美貴ソロ?」という状態なだけに、カントリーだけだと別曲に聞こえるほど新鮮でした。里田に負けじとみうな奮闘の 歌いっぷりでした。
カントリーの曲と言えば、続いて歌った「初めてのハッピーバースデー」。この曲はやはり会場が盛り上がりますね。振り真似をするのが楽しい曲です。
安倍さん再び登場して、娘。アルバムから「いいことある記念の瞬間」、「愛車、ローンで」と懐かしの曲連発。カントリー娘。との共演で、楽しげなダンス炸裂。ホノボノワールドが更に加速していきます。
その勢いのまま、4人での寸劇。あさみに惚れるなっち、という設定。あさみ、まんざらでもない気分のようです。ハマリ役でした。そして、里田に抱きつくみ うなの笑顔萌え(爆)。そして、寸激の流れで曲は「ミスムン」。さらに、娘。C/W曲の中でも隠れた名曲の呼び声高い「例えば」キタ! 「抱いてHOM] のカップリングのこの曲、こういうシブイ所を誰が選んでいるのか?まさか、なっち自らかな。そんな気がしないでもない選曲です。
シブイといえば、「さくら満開」。安倍さんは、さくら組に所属していましたが、さくら組2ndシングルのこの曲発売時には、娘。は卒業していたの で、この曲には参加していません。なのに、違和感なく歌っております。原曲では、サビの部分で扇子を振る振付がありますが、今回のなっちverではありま せんでした。振付も若干シンプルになっております。
「あなた色」、「シツレンジャー」、「ピロリン」とノリの良い曲を続けてアンコールへ。アンコールの一曲目は「夢ならば」のC/W曲である「空 LIFE GOES ON」。なちヲタの間では、名曲と大人気な曲です(なっち曲にはタイトルに空が付く曲が多く、しかも名曲揃いというスレが以前あった)。
目に涙を溜めながら歌う姿に、この一年の出来事とこの曲の歌詞がオーバーラップしました。ちなみに、この曲のみマルチアングル機能対応で、なっちの顔をクローズアップで見る事が出来ます。
そして、最後は再び4人で笑顔満開「腕組んで帰りたい」で大団円。また、この4人でライブやりたい!というMCに、ゼヒ!と思いました。そう思えるほどに、このライブは「安倍なつみソロ」というより「安倍なつみとカントリー娘。」なステージでした。
安倍さんのファンだけでなく、カントリー娘。のファンにも、そして最近なんか疲れ気味な人にもオススメな一本。
<2014年の追記>
先日のテレ東音楽祭を見ていて、改めてなっちってスゴイなと思いました。彼女の持っている華は、一時代の中で人気アイドルとして君臨した者でこそ持っている特別なものであるのでしょう。
なっち自身もモーニング娘。の頃から年齢を重ねてきていますから、様々な面での成長もありましょうけれど、いつまでも変わらないのは、キラキラした笑顔を大切にしていること。ああ、これがアイドルスターだった人なんだなと。いつまでも「なっち」のイメージもちゃんと大切にしているのですね。
ソロ歌手として活動してきたなっちは、歌手としてはアイドル時代とは違った個性を放ちながら歌ってきました。コンサートではバンドが付き、歌唱法も変わった。ある舞台の仕事で監督に「これまで身に付けてきたものを一旦捨てされ!」というアドバイスも受けたそうで、アイドルの世界からその外側にある仕事をやっていく上で、自分の経験に上乗せをするのではなく、新しく構築していく作業は精神的にも大変だったのではないかと察しますが、なっちはそういう「苦労」の部分はあまり表面に出さずに歩いています。それが、なっちのなっちたる所以かなと。
今の音楽業界は「いい歌」を「うまく歌う」だけでは生きていけない世界になってしまいました。そういう選択肢を選ぶ人はライブを大切にして、その人の歌を聴きたいという人達に向けて歌っていくというスタンスで活動していくのが最良なのかもしれません。
なっちも、いつまでも愛しき人たちへ愛を込めて歌を歌い続けてほしいなと願っています。派手でなくてもいいんです。なっちがなっちであるならば。