tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

1年生の引柄杓は・・・

2015-01-21 17:47:35 | 茶の湯
1月21日(水)
昨日の大寒よりもっと寒い一日でした。天気予報によると、今晩は雪になるそうですが・・・寒いはずです。
今日も大學へ行って来ました。

    

   一年生

一年生が引柄杓をきれいに出来るようになりました。
風炉のお点前の中では一番難しい所ですが、やっと出来るようになりました。

出来なかったら繰り返す事が一番の上達の道ですから、出来るまで何度でもやって見ますと、何回か繰り返えしていると、本人も解らない内に出来るようになるものです。
そんな時は、「ほーら。出来た!」こんな声を掛けてやります。

   

   シルエットの茶室

炉の季節なのに風炉?と思うかも知れませんが、こちらの大学は、炉が切ってある本格的な茶室がありますが、8畳の広間とは廊下を隔てて分断されておりますので、茶室から広間、そして茶室へとお点前をする学年によって私が移動して行きます。

広間に炉が切ってあれば、一部屋で二ヶ所のお稽古ができますから効率は良いのですが、そんな贅沢は言っておられません。
与えられた環境で、やって行くのがお茶の面白いところです。



   

もう一人の一年生

昨年の拙ブログに登場した、小指が離れてしまう事で悩んでいる子ですが、少しずつは良くなっておりますが、未だに、どうしても小指が離れてしまいます。
意識して慣れて行くより方法はありません。

努力家ですから、近いうちにきっと出来るようになると思います。
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お菓子はイチゴ大福で・・・

2015-01-20 18:00:16 | 茶の湯
1月20日(火)大寒
今日は大寒で、1年で最も寒い時期と云われております。しかし、これからは、三寒四温で日に日に日が伸びて暖かくなります。
今日は大学へ行って来ました。

寒さにも負けず大勢集まっておりました。
人数が多かったので、炉と風炉二か所を設えて、三か所でのお稽古になりました。

   

   花

万作に紅侘助

万作に紅侘助という、この時期ならの組み合わせになりました。
万作も日当たりの良い所ではそろそろ咲き始めます。そして、紅侘助は今が盛り化も知れません。

小さな可愛い花です。

    

   四年生のお点前

四年生もそろそろ卒業が見えて来ました。
早々と就職を決めてお稽古を楽しんでいる人、いまだに迷っている人と様々ですが、自分の人生ですので、妙に妥協をしないで堂々としていてほしいと思っております。

   

   お菓子

今日のお菓子は、地元では評判の「いちご大福」でした。
早めに予約をしておき、自転車で取に行ったそうです。

評判通りの美味しさで、いちごの酸味と餅の甘さが絶妙うな旨さ醸し出しております。
お菓子屋さんに云わせると、こだわりの苺が手に入らない時は作らないそうで、あのおいしさを保っているようです。

モチモチした甘さが後を引きます。
イチゴ大福が、茶席に合うかどうかは別にして、美味しさを十分堪能することで「良し」としたいと思います。
食べていた学生たちも、「何個でも行けそうです」が、合言葉のように聞こえました。

そんなお菓子でした。
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お椀の値段にビックリ・・・

2015-01-19 17:25:02 | 日常雑感
1月19日(月)
寒い寒い朝でした。
日中は気温が上がったようですが、寒いのは変わりありません。

今日月曜日はストレッチでした。
元気を出して行って来ましたが、先週お休みだったので、今日はきつかった・・・。
明日から2~3日筋肉や関節が痛むと思います。

      

   お椀

午前中は時間がありましたので、少しずつ道具を仕舞い始めました。
祝膳に使った重ね弁当や引盃など塗り物から始めましたが、煮物椀に使ったお椀が、一番手が掛かります。

このお椀には思い出がありまして、数十年も前に、東京美術倶楽部で開催される骨董市で買って来たものです。
今でこそ、誰でも自由に入る事が出来ますが、あの当時は、古美術商の口添えが無いと入れませんので、知り合いの方のお供として入れていただきました。

   

   お椀

一番目に付くところに松ぽっくりの絵が描かれております。
ひと目で気に入り、即、知り合いの札を入れて置きました。
私の札はありませんので、後日知り合いの家に送られて来ました。

   

   お椀の中

蓋を取ると、中に若松が描かれ、蓋には鶴と太陽が描かれておりますので、正月など、お目出度い時に使うのには最適です。
以来、初釜には欠かせない道具のひとつになっております。

若かった私が買えたのは、ビックリするほど安かったからです。
今でも、何であれほど安かったのか理解しがたいところがありますが、桁を間違えるなんて云う事があるでしょうか・・・。

もっとも骨董商の人達が仕入の為の市でしたから、買った骨董商がそれなりのお値段を付けて売るのかも知れませんが・・・安かった~・・・

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若水とアルカリイオン水は・・・

2015-01-18 17:30:25 | 日常雑感
1月18日(日)
朝から冷え込んでおりましたが、午後からは冷たい風が吹いて更に寒さを感じさせておりました。

   

   水の神様に初詣

私たちのように水に携わっての仕事をしている者は、水の神様にお参りするのが当たり前という事で行って参りました。
我が家での初釜の時に、「若水を汲む図」を掛けましたが、この若水を汲む風習は、平安時代にさかのぼるそうです。
元々は、宮中で立春の日に汲み上げた水を天皇に奉じていたのが始まりで、時代と共に、一般化され、元旦の朝に汲む水をいうようになり、汲んだ水を神仏にお供えしたり、お茶を点てたりするようになったといわれております。

   

   若水を汲む図

お札も頂いてまいりましたので、水屋に奉じて置きました。
毎年の事ですので、お札があるべきところに無いのは何となく心もとないような気かいたしますので、これで安心です。

   

   頂いたお札

私共は、アルカリイオン水を使ってお稽古をしておりますので、とても美味しいお茶を頂くことが出来ますが、水道水でお稽古をしている大学では、時々カルキや塩素でお茶の味が違ったものになっていることもしばしばです。

何とか考えなくては思いますが、水を持って行く訳にはゆきませんから・・・





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お茶事を自宅でやる事は・・・

2015-01-17 17:10:56 | 茶の湯
1月17日(土)
午前中の静けさはどこへやら、午後からは強烈な風になっております。
今日は、明日の初釜式に備えて自宅でのお稽古はお休みです。
というより、自宅での初釜に使った道具が、まだ片付け切らないといった方が良いかも知れません。

   

   配膳台

この配膳台と水屋は道具でいっぱいです。
とてもお稽古が出来る状態ではありません。

自宅で茶会をやるという事は、これほどの準備が無くては出来ないという事でもあります。
初釜や茶事は、何処か料理屋さんでも使って行えばかなり楽になると思いますが、お茶道具の移動を考えると、これもかなりの負担になります。

何時まで出来るか・・・考えてしまいます。

   

   送り物

年に1度か2度くらいしか会えない友人が、地元の名産物を送ってくれました。
毎年忘れもしないでよく送ってくれます。

干し柿と干し芋です。
どちらも、食べ始めると止まらないほど美味しく、友の顔を思い出しながら頂いております。

   

   藪椿

私の大好きな椿です。
椿はこの花が原点で、どんなに綺麗な椿を並べても、この椿に敵う種は無いと思っております。

椿好きの人はたくさんいらっしゃると思いますが、皆さん最後には、藪椿に戻っているように思います。
私の大好きな椿です。


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日本の古い風習を再び・・・

2015-01-16 17:17:28 | 日常雑感
1月16日(金)藪入り 裏千家東京初釜式
静かな冬の一日でした。
何となく暖かく感じましたので、散歩に出掛けましたが、ちょっと歩き過ぎで、8500歩でした。
この時期は散歩の途中でも、花が少なく、目に着くのはローバイと椿ばかりです。

   

   ダンコウバイ

我が家のダンコウバイ(檀香梅)です。
風も当たらず比較的暖かい所ですので、早々と蕾を膨らませておりました。

クスノキ科クロモジ属の落葉低木です。
今週はお稽古がお休みですので、来週には丁度使い頃だと思います。

   

   ダンコウバイ拡大

今日は藪入りですので、再び日本の古い習慣について書いて見ようと思います。
藪入りは、江戸時代からの名残りともいえる風習ですが、かって商家などに住み込み奉公していた丁稚などの奉公人が、主人から新しい着物や履物、そして小遣いなど頂いて実家に帰ることが出来た日で、今日がその日に当たります。

7月にも藪入りと云われる日がありますが、「後の藪入り」と云われて、奉公人たちは、藪入りと云われた日だけが休日となりました。
1年にたった2日です。

実家が遠い奉公人は、帰る事が出来なかったため、芝居見物などして一日を楽しんだそうです。
今は、週2日のお休みが当たり前になっておりますが、たまにはこんな事を考えて見るのも良い事かも知れません。

それでもやっぱり、死語になってしまっているのでしょうか?


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金の成る木の花は・・・

2015-01-15 17:31:04 | 日常雑感
1月15日(木)小正月
今日は小正月です。
大寒ももうすぐですが、怪しかった空でしたが、午後からは雪になってしまいました。勢いよく降っておりますから積もるかも知れません。

小正月は、旧暦で満月です。新年最初の満月を祝っていたといわれ、遠い平安時代の宮中では、小豆粥を食べる慣わしだったそうです。
また、この頃になると、お正月いっぱい忙しく働いておりました女性たちも一息つける頃になりますので、俗に、女正月とも呼ばれております。

   

   金の成る木

小正月の今日になってしまいましたが、水の神様に初詣に行って来ました。
天気予報では午後から雨ところにより雪と報じられておりましたから、時間と競争するように大忙しでした。

途中知り合いの家によって新年のご挨拶を済ませ帰って来ましたが、このお宅の応接間に飾ってあったのが、「金の成る木」だそうで、花を初めて見ましたので載せて見ました。。

   

   こんな花

話には聞いておりましただ、「金の成る木」のいわれは、新芽が出るとその芽に5円玉を差し込み、次々に5円玉を差し込んで行きますので、そのまま成長した木がまるでお金が成っているように見える事から、いつの日か「金の成る木」と呼ばれるようになったのだそうです。

ベンケイソウ科のアフリカ原産の多肉植物。

   

   サクラソウ

同じ部屋に

サクラソウも綺麗に咲いておりました。
こちらの方が楚々としていてずっと綺麗だと思いましたが、「金の成る木」の名前に負けてしまったようです。
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茶杓の銘は「三番叟」で・・・

2015-01-14 18:18:41 | 茶の湯
1月14日(水)
天気予報の通り、午後からは雲が広がり始め、夕方には覆われておりました。
明日のお天気はどうでしょう。雨か・・・雪が降るかも知れないそうです。

今日も大學へ行って来ました。

      
   
   シルエットの茶室

こちらの大学も昨日と同じ花で、万作と春曙光です。名前を聞くだけでも、春風を想像いたします。
花を渡したら、1年生が生けておりました。

椿を花入れに押し込んだように生けてありましたので、さすがに直しました。
そして、本人に良く説明をして、花の一番きれいなところを引き出すように言いましたが、果たして解ってくれたかどうか・・・。

   

   花びら餅

昨日に引き続いて花びら餅です。
何を贅沢な事を・・・お正月にしかいただけませんので、美味しく頂いて来ました。

学生の皆さんは誰もが美味しいと言って食べておりますが、お餅ですので切るのが大変です。
大変なお菓子を上手に食べるのもお稽古ですから・・・。

   

   拝見

四年生の拝見です。
四年生がお稽古に参加できるのもあとわずかです。
二月に入ると学校が春休みに入りますので皆さん故郷に帰る人が多くなります。

お稽古も終盤に差し掛かりましたので、水指の蓋が閉ったところで、拝見を請いまして拝見が始まりました。
問答の中で、「お茶杓は・・」「○○の作でございます」「ご銘は・・・」ここまで来て返答に困ってしまいましたので、私が助け舟を出して「三番叟でございます」と答えました。

お稽古が終ってから、主と客の双方に「三番叟って知ってますか?」と聞くと、どちらも知らないという返事でした。
う~ん・・・知らないか。

段々言葉が通じなくなって行きそうです。


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初めて拝見まで進んで・・・

2015-01-13 18:04:49 | 茶の湯
1月13日(火)
昨日とは変わり、風の無い静かな一日でした。
今日は大学へ行って来ました。
若い皆さんは元気いっぱいで待っていてくれました。

   

   花 春蜀光

ピンクの鮮やかな春の色を持った椿で、いつも3月頃から咲き始めますが、今年は少し早いような気がいたします。
この椿が咲くころは、心地よい風を感じ始めます。
そんな椿が、寒風吹きすさぶ中に咲き始めたのですからビックリです。

        
   
   お菓子

花びら餅です。
学生たちがお店まで取に行ったそうで、美味しく頂戴いたしました。

このお菓子屋さんは、若い頃京都で修行して来たといいますので、私どもの地元のお菓子屋さんとして初めて花びら餅をお店に並べたパイオニアでもあります。

        

   一服

3時になりますと、いつものようにお菓子を持って来てくれます。
食べ切る頃を見計らって、お茶を運んでくれます。

綺麗に点てられたお茶は、景色も良いですが、まろやかな味わいがお口に広がります。
多少の疲れは何処かへ飛んで行ってしまいそうな気がいたします。

         

   初めて

今日は時間がありましたので、2年生が拝見に挑戦です。
ちょっとした緊張感が漂いましたが、私の言う通りに手が動きスムースに拝見までをすることが出来ました。

これからも、時間の許す時はやって行こうと思っております。
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花びら餅を頂いて歴史を・・・

2015-01-12 17:18:50 | 茶の湯
1月12日(月)成人式
朝から肌を刺すような強い風が吹いております。
今日は月曜日ですが、ストレッチはお休みでした。

先日の初釜の疲れがピークのようで、丁度良い休養になりました。
これ程強い風では散歩に出かける気にもなりません。

   

   花びら餅

初茶会と云えばお菓子は「花びら餅」です。
お茶を嗜んでおられる方は、殆どの人がお召し上がりの事だと思います。

昔から宮中で食されていたという上品なお菓子で、もっとも有名なのが、京都の道喜のものが知られております。
川端道喜は15代続いている、有名なお菓子屋さんで、応仁の乱などにより、天皇家が困窮した時などには、「お朝物」として、餅や粽を献上し続けて、天皇家を支え続けたといいます。

その時使った出入口が、今でも「道喜門」として残っているそうです。

   

   お薄

初茶会で使ったお茶碗です。
ご覧のとおり筒茶碗で、紅白の梅が描かれております。
この茶碗も中々表に出る機会がなく、自宅の初釜での使用が多いです。

   

   拝見

最後に拝見ですが、昨日も書きました通り、今年は柳を飾ることが出来ませんでしたので、代わりに柳蒔絵の棗を使う事にしました。
拝見の時、時期でもないのに・・・と思った方もいたと思いますが、そんな事を勝手に思いながら使いました。

でも、会話もできて良かったかも知れません。

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