酒も、タバコも、もう充分ではなかろうか?
そろそろやめようかと考えた。
今後30年、こんな調子で命を無駄使いし、体を壊して
生き続ける事など、考えてもぞっとする。
何とか考えねばと、思い悩む日々だ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
そう、何しろ、私は100歳まではともかくも生き続けようと決めた
ばかりなのだ。
酒を飲み、タバコを吸って、ボォーッと窓の外、空を見上げる。
天気が良ければ、カバンを肩に、それといった目的もなく外に出る。
足は強くなろうが、無意味感が強まるばかり。
行き当たりばったりの生活。
こんな日々はそろそろ卒業せねばと思う。
言っているそばから、酒に手が伸び、タバコに火が付く。
人とは何と習慣に弱い動物なのだろう。 (言い訳)
人にはそれぞれの生き方がある。
それは、話して、聞いて、初めて分かる。
いいや、じっくり話しても、本当の心なぞ通じるはずもない。
しかし、ともあれ、話して、聞いてもらって、はじめて少しは
相手の事が判ってきたつもりになる。
実際の所は、多分、大切なところは、ほとんど伝わっていない。
互いに判ったつもりになる。
分かったふりをする。
それで妥協する。
何も伝わらないとするよりは、いくらかでもマシなのだろうが。
「巷に雨の降るごとく」 ヴェルレーヌ(堀口 大学 訳)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book2.gif)
巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる。
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
やるせなの心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!
消えも入りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。
ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。
<『フランス詩集』(白鳳社)より>
ヴェルレーヌ 1844~1896 フランス印象派の詩人。早熟な詩人
ランボーに出会い、その影響も受けながら詩法を完成し、独特の
音楽的手法で陰影のある作品を作り上げた。
詩集『言葉なき恋歌』(1874)、『叡智』(1880)など。
堀口 大学(ほりぐち だいがく) 1892~1981 東京都生まれ、
詩人・翻訳家。
外交官の父に従い南米・ヨーロッパ各地で暮らす。
訳詩集『月下の一群』(大正14)は、昭和初期の若い詩人たちに強い
影響を与えた。
そろそろやめようかと考えた。
今後30年、こんな調子で命を無駄使いし、体を壊して
生き続ける事など、考えてもぞっとする。
何とか考えねばと、思い悩む日々だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
そう、何しろ、私は100歳まではともかくも生き続けようと決めた
ばかりなのだ。
酒を飲み、タバコを吸って、ボォーッと窓の外、空を見上げる。
天気が良ければ、カバンを肩に、それといった目的もなく外に出る。
足は強くなろうが、無意味感が強まるばかり。
行き当たりばったりの生活。
こんな日々はそろそろ卒業せねばと思う。
言っているそばから、酒に手が伸び、タバコに火が付く。
人とは何と習慣に弱い動物なのだろう。 (言い訳)
人にはそれぞれの生き方がある。
それは、話して、聞いて、初めて分かる。
いいや、じっくり話しても、本当の心なぞ通じるはずもない。
しかし、ともあれ、話して、聞いてもらって、はじめて少しは
相手の事が判ってきたつもりになる。
実際の所は、多分、大切なところは、ほとんど伝わっていない。
互いに判ったつもりになる。
分かったふりをする。
それで妥協する。
何も伝わらないとするよりは、いくらかでもマシなのだろうが。
「巷に雨の降るごとく」 ヴェルレーヌ(堀口 大学 訳)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book2.gif)
巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる。
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?
やるせなの心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!
消えも入りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。
ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。
<『フランス詩集』(白鳳社)より>
ヴェルレーヌ 1844~1896 フランス印象派の詩人。早熟な詩人
ランボーに出会い、その影響も受けながら詩法を完成し、独特の
音楽的手法で陰影のある作品を作り上げた。
詩集『言葉なき恋歌』(1874)、『叡智』(1880)など。
堀口 大学(ほりぐち だいがく) 1892~1981 東京都生まれ、
詩人・翻訳家。
外交官の父に従い南米・ヨーロッパ各地で暮らす。
訳詩集『月下の一群』(大正14)は、昭和初期の若い詩人たちに強い
影響を与えた。
ヴェルレーヌ、懐かしいですね。
この詩も、なんとなく暗唱したりしたものです。
堀口大学は、私たち世代では、知らない人はいないでしょうね。
昨日の雨が嘘のように晴れ上がっています。
雨上がりの空、朝日が、窓からみる山並み、そして雪をキラキラと
輝かせています。
この詩は私の好きな詩のひとつです。
なんとなくもの悲しくて、自分の人生を読んでいるようで・・・。
もっとも、若い(?)頃は、裏返しに読んでいたような気も・・・。
そうですね、過去には戻れず、未来は私の手元にやって来た途端に
現在という名にすり変わる。
未来は永遠につかみ取る事は出来ない。
永遠にやってこない。
正直、言葉遊びなんですが。
いずれにせよ、やってくる現在を、一歩一歩踏みつけていく。
それしかないようですね。