80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

六畳記 ④

2019年04月28日 20時35分49秒 | 考える
闇の中、迷い迷って一人行く。
闇の向こうに答えなし。


「私は世界一の人間である」
 (言い換えれば、「世界でただ一人の人間」)


禁酒、禁煙は、一日にして成らず。 
 (妥協・・・!!)

そう、分かったふりで、妥協する。
・・・なんてのは、やっぱり拙いのだろうな。
せめて、半年、・・・むぅ・・・1ヶ月ぐらいは・・・。

にしても、寒い。
 (この部屋が・・・? それとも心が・・・?)


昔に返って、読書くらいには集中したい。  
その為の時間はたっぷりあるのだ。
それも、ほとんどは、自分の自由になる時間だ。
どう過ごすのも、私の自由。


場所にしたって、6畳もあれば、いや、正直、1畳もあれば
読書だけなら、充分に広い。

もっとも、正直な話、その1畳も、雑誌と丸めた布団、その他
いろいろで読書どころではない。
(・・・と、これは内緒の話だが。  )

それは、ともかく、一日を振り返ってみる。
今日、私は何か有用な事をしたか?

・・・・・・・・・? 

何も思いつかない !!
無論、読書も出来ていない (・・・しない)。

思い返してみると、世のため、人のために、生きたい。
若い頃、私はそう思って、ずっと過ごしてきた (つもりだ)。


父のような教師になりたいと思い、関東短大の教育課夜間部へ
入学。 ・・・と言って試験免除の推薦入学。

しかし、難聴の私には、講師の言葉がうまく聞き取れず、休学。

本当を言えば、夜間高校で怠けていたせいで、講義についていけ
なかったと言うのが正直な話だ。


結局、そのまま、退学。

玉川大学の通信教育も手を着けたものの、これまた「怠け心」が高
じて中退。

考えてみれば、何もかもが中途半端で終わっている。 

私に出来る事は、何もない。
そう思って、日々をごまかして、過ごしてきた。

もっとも、会社の仕事は、それなりに一生懸命やったつもりだ。
・・・と、一言弁明。

しかし、今になって、改めて考えてみると、それすら、とんでも
ない妄想だったかも知れない。


世のため、人のために役立つには、最低限、それなりの
資格、力量が、必要欠くべからざるものだったのだ。


今になって振り返ってみると、私には何もない事に気がついた。

脱力・・・!!

人は出来る内に、出来る事は、全力でやっておかねばならない。
それもなるべく早い内にだ。


先延ばしすればするほど、雑用が増え、追いまくられる。


結果、さぁ、これからだ!! という時には、年齢も、実力も、それを
手に入れる為の手段も、さらには気力すらも残っていない。
 

真実から目をそらすな。

2019年04月21日 18時45分06秒 | 考える
真実から目をそらすな。
人は、そして環境は、常に移りゆく。

私に、正面から目を向けて、話しかけてくれる者はいない。
人付き合いが、ほとんど無い。

いや、それも結局は自己欺瞞なのかも知れない。

私にも、数は少なくとも、私を見ていてくれる友人はいる。
こんな私に声をかけ、誘ってくれる友がいる。
 

だが、当の本人に自信がない。
人間関係に自信が持てない。 

まず、記憶力の減退・・・。
知り合い、話し相手の顔は分かるが、その名前が出てこない。
これは、人付き合いで、致命的ではないだろうか。

一日中、他人(顔見知りであっても)と、ほとんど口をきかない時さえある。

出歩く事はほとんど毎日なのだが、その中での人との出逢い。
が、名前を呼んで語り合う事が、ほとんどというか、まるで無い。
相手の名前が出てこないのだ。 

さらに、他人に目を向ける、向けられるのが怖い。

環境は常に移り変わっていく。
なのに私自身は、今も、いつまでも、もとのまま。
何一つ変わっていかない。

もっとも、それはそれでいいとも思う。
それで、正しいのかも知れない。
今さらどんなに変わったところで、何になるというのか?

今の私には、自分さえも見えていない。
自らの達成すべき目標も、目的も、何一つ、見えてはこない。

しかし、何もかも見失った (大袈裟な!!) からと言って、
動かねば私の人生はそれまでだ。

私を信用して、任せてくれるのはいい。
でも、気持ちだけでも、フォローして欲しいと思う。
私はそれほど強くはない。

つかみ所のない明日、そして未来。
何度同じ事を思い、何度同じ事を書いた事か。

全く進歩がない
本当に自分が嫌になる。

自分が見えてさえいれば、それで自分を生きていける。
たが、私は、その自分を見失っている。

私は何者か? 

このまま、ずっと道に迷い、独り彷徨い歩き続ける恐怖。
正直を言えば、誰か、いつも私のそばにいて、道案内をしてくれる、
そんな相手を求めている。

親密・・・な関係であればあっただけ、一旦壊れてしまったら、
元には戻りづらいだろう。 
人間関係とは、複雑なものだ。

生きている事、それ自体は自己満足でしかない。
常に「関係」が独り歩きする。

二度と取り返せない時間。
私の、・・・いいや、誰のためにも止まってはくれない時計の針。 

総てが他人任せ、時計任せだ。

私は、一体、何のために、誰のために生きているのか・・・?
一生に一度くらいは、自分のために、自由に、生きてみたいと思う。

ちょっと待て、お前は、ずっと自分のために生きてきたではないか!!
だが、結局、それが思うように、期待通りにならなかっただけの話だ。
誰のせいでもない、自分自身のせいなのだ。

野心はまだ残っているか?
・・・いや、すでに私とは、無縁のものなのかも知れない。 

70歳の私への遺言

2019年04月14日 14時31分21秒 | 考える
今日もまた、腰痛・孤独感。
・・・泣き言を言う。

遺言書には、書式というものがあるのだろうか?
たまには勇気を出して(?)、「遺言書」なるものを書いてみる。

決めつける気はないが、このまま何かあったら寝覚めが悪い。
何かと後を引きそうだ。

私は、誰でもいい、相談相手、相棒が欲しいと思っているのだが、
一人、自宅に引きこもっていては、当然だが、誰も近寄ってはこない。
と言って、物欲しそうに見回していれば、薄気味悪がられるばかり。
取りあえずは、現在の繋がりを大切にすることかも。

他人を相手にする時は、少々大袈裟すぎる反応を見せる。
それくらいで、やっと相手に通じるのだと、誰かが言っていた。
まずは、近しい仲間内で、自分をアピールする。
とにかく、ちょっとしたきっかけも大事にしていこう。

君への遺言。 

君は、潜在的に、他人を怖れすぎているのだ。
そう、兄や姉はもとより、妹や弟にさえ、引け目を感じているようだ。

しかし、他人は思ったほど、君を避けているわけでもないと思う。
もっとも、逆に、それほど君に好意を持っているわけではないとも思う。


確かに、他人と交わらねば、他人から傷つけられる事はない。
が、それで君は本当に満足できるのか?

時は容赦なく、無言で過ぎ去って行く。 
君は、今、何を考えているのか?
君は、一体何がしたいのか?
それを、取りあえず、形にして残していく。

君は、今、70を過ぎたばかりだ。
これまでの生活で、君なりの人生、生き方を追いかけてきたはずだ。

いや、何もカッコをつける事など何もない。
ありのまま、自分自身の思うがままに生きていくべきだ。

これから先の失敗は、それほど怖れる事もないだろう。
失敗は、これまで充分に体験してきた。

これからの人生は、せめてカッコだけでも、胸を張って生きていこう。
どの道、これから死ぬまでの一刻にすぎない。

今日は、青空、桜吹雪、・・・出発には何とも好都合だ。
・・・もっとも、いかにも、こじつけた感じがしないでもないが。

私も、もう歳だ。
いろいろやりたい事はあるものの、おそらくは、皆、中途半場で終わって
しまう。
そんな気がする。

そう言えば、若い頃、ある人から言われた。
「君には、中途挫折の相がある。」
言い訳になるが、ずっとそれが、頭の片隅にこびりついていて、
何かあると、その都度、思い出される。
結果、それを、失敗の言い訳にして過ごしてきた。

君には、そうあってもらいたくない。
失敗は、運命でもなく、他人のせいでもない。

人生の失敗も、成功も、つまるところは、君自身の行動の結果なのだ。
この人生はただの一度。
生まれ直し、生まれ変わっても、この人生をやり直す事など出来はしない。

今度、生まれた時は・・・と、これも不可能だ。
人は、いつだって、ただ一度の人生しか生きられない。
生まれ直しとは、ただの言葉遊びにすぎない。
しかし、今ならまだ間に合う。
人生はまだ終わってはいない。


結局、やり直し、やり残しのないように生きる努力が大切なのだ。
そう、人と人との関わり合いも、また、この一度、今だけだ。

最後に一言。
どんなに素晴らしい事を考えだしたとしても、それが人に伝わらねば
何の効果も得られないという事だ。
 

君はいろいろ考えているようだが、それは他人に伝わってこそ意味を持つ。
自分一人で抱え込んでいては、ただの独り合点にすぎない。
そこをじっくりと考えてみる必要があると思う。
 

六畳記 ③ 「ごめんなさ~い!!」

2019年04月12日 21時23分00秒 | 考える
酒が、タバコが止まらない。

気持ちのせいだろうか?
やる事がないからと、自分をごまかしているのかも知れない。
しかし、時はその間も、留まる事なく去って行く・・・。

朝、O君から電話。
「どうした? みんな待っているぞ。」
「エッ・・・?」
「今日はクリーンウォークだ。」
「あっ、すっかり忘れていた。 ごめん!!」

横目で、カレンダーに目をやる。
マジックで今日の日付が囲んである。
囲んではあるものの、何のための囲みなのか、
肝心の記載がない

何とも、大失態だ。
これは私個人の行動だけでなく、メンバー全員に迷惑がかかる。

「みんなに謝っといて・・・!!  ホント、申し訳ない!! 」

今さら何を言ったとて、望んだとて、過ぎた時間は戻りはしない。
ただ一声かける事もなく、時は黙って、過ぎ去って行くばかりだ。


そう、過去を追体験、再体験する事など、誰にも出来やしない。

雨の降る日に

2019年04月10日 20時10分06秒 | 考える
酒も、タバコも、もう充分ではなかろうか?
そろそろやめようかと考えた。
今後30年、こんな調子で命を無駄使いし、体を壊して
生き続ける事など、考えてもぞっとする。
何とか考えねばと、思い悩む日々だ。

そう、何しろ、私は100歳まではともかくも生き続けようと決めた
ばかりなのだ。

酒を飲み、タバコを吸って、ボォーッと窓の外、空を見上げる。
天気が良ければ、カバンを肩に、それといった目的もなく外に出る。
足は強くなろうが、無意味感が強まるばかり。

行き当たりばったりの生活。
こんな日々はそろそろ卒業せねばと思う。

言っているそばから、酒に手が伸び、タバコに火が付く。
人とは何と習慣に弱い動物なのだろう。 (言い訳)

人にはそれぞれの生き方がある。
それは、話して、聞いて、初めて分かる。
いいや、じっくり話しても、本当の心なぞ通じるはずもない。
しかし、ともあれ、話して、聞いてもらって、はじめて少しは
相手の事が判ってきたつもりになる。

実際の所は、多分、大切なところは、ほとんど伝わっていない。
互いに判ったつもりになる。
分かったふりをする。

それで妥協する。
何も伝わらないとするよりは、いくらかでもマシなのだろうが。


「巷に雨の降るごとく」  ヴェルレーヌ(堀口 大学 訳) 

巷に雨の降るごとく
われの心に涙ふる。
かくも心ににじみ入る
この悲しみは何やらん?

やるせなの心のために
おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは
地上にも屋上にも!

消えも入りなん心の奥に
ゆえなきに雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。

ゆえしれぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし。       

<『フランス詩集』(白鳳社)より


ヴェルレーヌ 1844~1896 フランス印象派の詩人。早熟な詩人
ランボーに出会い、その影響も受けながら詩法を完成し、独特の
音楽的手法で陰影のある作品を作り上げた。
詩集『言葉なき恋歌』(1874)、『叡智』(1880)など。

堀口 大学(ほりぐち だいがく) 1892~1981 東京都生まれ、
詩人・翻訳家。
外交官の父に従い南米・ヨーロッパ各地で暮らす。
訳詩集『月下の一群』(大正14)は、昭和初期の若い詩人たちに強い
影響を与えた。