2013年3月2日(土) 今日は、忠海にある『アヲハタ』さんのジャム作り体験の日。
先日、しまなみツーリングの帰りにたまたまアヲハタさんの工場に立ち寄り、ジャムを購入した時に、『今度はぜひ、ジャム作り体験に来てみてください』と言っていただいたので、家に戻ってすぐにスケジュールをチェックして、予約していたのである。
一番近い土曜日で空いていたのが、今日の午前中の『マーマレード作り』
8時前にロードスターで家を出て、朝9時過ぎに、忠海のジャムデッキに到着。
少し風は強いが、晴れた温かい日差しで春の兆しを感じる『ジャム作り日和』
少し早めに到着したので、海沿いの漁港の片隅で海を眺めつつ温かい缶コーヒーを飲み、ジャムデッキが開くのを待つ。
***
9時10分にはジャムデッキがオープンし、参加の手続き。
一人800円でマーマレード4瓶を作る事ができる。 今日は妻と二人なので、計8瓶。
9時半。 マーマレード作り体験開始。 今日の参加者は、合計で十数名である。
まずは、アヲハタの歴史やジャム作りのプロセスをスライドで紹介いただいた。 『へえ、アヲハタの創業って、そういう由来だったんだ!』
『そうそう、なんで ”アオハタ” じゃなくて ”アヲハタ” なのかと思っていたよ。 なるほどねえ』
***
ジャム作りスペースに移り、体験開始。
この体験では、エプロンを持参する事になっている。
俺は、十年以上前に購入したこんなエプロンしか持っていないので、ジャムデッキのお洒落な雰囲気にはそぐわないのだが、これを着用して作業開始!
解凍された素材を鍋に入れ、加熱する。
すべての工程について、熟練のインストラクターの方に教えていただきながら、一つ一つ工程を進めていく。
マーマレードの素材となる皮が柔らかく煮られたら、大量の砂糖を投入。 クリーンルーム並みに管理された工場なら、低糖のジャムが製造できるとのことだが、一般的な環境ではたっぷりと砂糖を使う事が、保存性を高めるために必要なのだとか。 『なるほどね』
途中、ペクチンと砂糖を混ぜたものを投入し、高級マーマレードの証である長い皮を切り刻まないように、かつ鍋底を焦ぎつかせないように、しばしゆっくりと混ぜる。
品質の良い高級マーマレードに仕上げるため、鍋の底を焦がさないようにしつつ、あまり混ぜすぎないようにするのがコツ。
沸騰してきたら、プロが使うという糖度計でチェックし、糖度が下がりきったところで火を止める。
『糖度計は、泡を外側に寄せて真ん中の部分から一滴落してから、少し吹いて冷まし、蓋を押して閉めてから覗いて確認してくださいね』 『確認が終わったら、濡れ布巾で拭いて、またすぐに鍋を混ぜながら、何回か確認してください』
***
糖度が下がって安定したら火を止め、冷ます間はしばし休憩。
その間は、休憩を兼ねてアヲハタのジャム試食会。
ちいさなパンにジャムを付けてパクリ。 飲み物は、マーマレードをお湯で割ったマーマレードティー。
様々なジャムを試食させていただき、味の違いを楽しむ。
『へえ、なるほどね』
休憩が終わると、再びマーマレード作り。
殺菌のために再沸騰させると、レモンの絞り汁を加え、煮立たせながら混ぜて、最後に泡をすくい取る。
その後は火を止めて、一人4瓶配られた空瓶に詰め、脱気して、個人個人に決められたNoのラベルを張ると、ここからの殺菌&冷却は、アヲハタの方にお任せである。
『じゃあ、鍋に残ったマーマレードを試食してみましょう。 これは、それぞれ味が違うんですよ』
妻と二人、それぞれの鍋に僅かに残ったマーマレードを、配られた小さなスプーンですくって味わってみる。
『あ、確かに味は違うねえ』 『あなたの方が甘いんじゃない』 『うん、そっちは少し苦みがあるね』
同じように教えていただき、同じように作ったはずなのだが、微妙に味に差がある。 『いやあ、これは面白いね!』
***
『お待たせしました。 マーマレード、完成です』
瓶に張ったラベルと同じ番号の札と交換に、自分が作ったマーマレード一式&お土産のジャム一瓶の入った紙袋をいただく。
『ありがとうございました。 楽しかったです』 教えていただいたインストラクターの方にお礼を言うと、『また是非、いらして下さい』 『はい、また来たいと思います』
***
途中でお昼ご飯を食べ、家に戻る。 『コーヒーを飲んだら、ちょっと出かけてくるよ』
向かうは倉橋島の『長門の造船歴史館』 目的はもちろん、隊長がライフワークにすると言われている『打瀬船』の資料探しである。
受付に行き、『ここには打瀬船の資料がありますか?』と聞いてみると『打瀬船ですか? いやあ、ここには無いと思いますよ』との残念な回答。
まあいいか、せっかくここまで来たんだからと、400円也の入場料を支払って見学してみると、打瀬船の1/10の模型が展示してあるではないか。
でもこんな状況では、これ以上質問しても無駄だろうな、との判断で、造船歴史館を後にした。
***
ここからは、倉橋島の南端にある『鹿島』へのツーリング。
今日は北寄りの風が強く、海は白波が立ってとてもシーカヤックツーリングを楽しむどころではない。 『いやあ、今日はマーマレード作り体験の日でよかったな』
鹿老渡から鹿島に渡る橋。
南側の四国方面に向けて、強風が吹き抜けていくのが分かる。
鹿島に入ると、強い北風でYB125SPが振られる。 『これは凄い風だ!』
それでも、ギラギラした海面と瀬戸内らしい多島美の眺めのコントラストで、冬から春に向かう時期らしいなかなか良い景色である。
行き止まりでUターンし、途中でちりめんのお店を見つけた。
バイクを停め、ヘルメットを脱いで扉をガラリと開けると、『すみません、ここはちりめん売ってるんですか』 『ええ、売っていますよ』
『どんな単位で売っているですか?』 『はい、100グラムとか500グラムの単位です』 『イメージがよく分からないんで、見せてもらってもいいですか?』
『じゃあ、ちょっと待ってくださいね』
『こっちが100グラムの家庭用。 贈答用の商品もありすまけど、家で食べるんならこっちで充分だと思いますよ』 『そうですね』
『ところで、さっき宅配便の人と話していた”人気のちりめんせんべい”ってのもあるんですか』 『ありますよ。 そうそう、せっかくここまで来られたんで、試食して見てください』
『これです』 パクリ『お、これ、美味しいですね。 いやあ、ビールが欲しくなるなあ』 『そうでしょう。 これは今、すごい人気なんです。 近々、いろんなTVで紹介されるはずですよ』
『じゃあ、家庭用のちりめん100グラムと、このちりめんせんべいを下さい』 『はい、ありがとうございます』
『それと、お酒を飲まれるんなら、ぜひこれも試してみてください』 お姉さんは再びちょっと奥に入り、ジップロックに入った、さっきのちりめんせんべいに似たものを。
『これは、ちりめんより少し大きいイリコを使ったせんべいの試作品なんです。 まだ、少し苦みがあるんで商品にはしていないんで売る事はできないんですが、お酒が好きな人ならこっちもおススメですよ』 『ありがとうございます』
店から出てヘルメットを冠り、リアボックスに倉橋島の『ちりめん』と、最近大人気で近々メディアでも取り上げられると言う『ちりめんせんべい』、そして試作品だと言う『イリコせんべい』一式を収めてバイクに乗る準備をしていると、さっきのお姉さんがドアを開けたまま店から出て来られ、『へえ、荷物をどうやってもって帰られるのかと思っていたら、こんな入れ物があるんですね』
『それに、あんな手袋があるんだ』と、ハンドルカバーを指差した。 『そうなんですよ。 寒いから、かっちょ悪くても、あんなハンドルカバーを付けているんです』
『このちりめんは、呉なら〇〇や△△でも売っているんですよ』 『なるほど。 でも、せっかく近いんだから、ツーリングがてらここまで買いに来ますよ』
エンジンを始動し、ヘルメットのシールドを下ろすと『どうもありがとうございました。 美味しいものを買えて良かったです』 『今日は寒いから、気をつけて帰ってくださいね』と、美人で気さくなお姉さんに見送っていただく。 いやあ、いいもんだ!
***
瀬戸内を強風が吹き抜け、気温も低い週末の一日だが、午前中はアヲハタジャムデッキで妻と一緒にマーマレード作り体験。 午後は、YB125SPでの倉橋へのツーリングで、美しい風景を楽しみ、おいしいちりめんも手に入れ、ちりめんせんべいの味も初体験。
いやあ、今週末も、なかなか好い休日じゃないか。 さて、明日の天気はどうかな?
先日、しまなみツーリングの帰りにたまたまアヲハタさんの工場に立ち寄り、ジャムを購入した時に、『今度はぜひ、ジャム作り体験に来てみてください』と言っていただいたので、家に戻ってすぐにスケジュールをチェックして、予約していたのである。
一番近い土曜日で空いていたのが、今日の午前中の『マーマレード作り』
8時前にロードスターで家を出て、朝9時過ぎに、忠海のジャムデッキに到着。
少し風は強いが、晴れた温かい日差しで春の兆しを感じる『ジャム作り日和』
少し早めに到着したので、海沿いの漁港の片隅で海を眺めつつ温かい缶コーヒーを飲み、ジャムデッキが開くのを待つ。
***
9時10分にはジャムデッキがオープンし、参加の手続き。
一人800円でマーマレード4瓶を作る事ができる。 今日は妻と二人なので、計8瓶。
9時半。 マーマレード作り体験開始。 今日の参加者は、合計で十数名である。
まずは、アヲハタの歴史やジャム作りのプロセスをスライドで紹介いただいた。 『へえ、アヲハタの創業って、そういう由来だったんだ!』
『そうそう、なんで ”アオハタ” じゃなくて ”アヲハタ” なのかと思っていたよ。 なるほどねえ』
***
ジャム作りスペースに移り、体験開始。
この体験では、エプロンを持参する事になっている。
俺は、十年以上前に購入したこんなエプロンしか持っていないので、ジャムデッキのお洒落な雰囲気にはそぐわないのだが、これを着用して作業開始!
解凍された素材を鍋に入れ、加熱する。
すべての工程について、熟練のインストラクターの方に教えていただきながら、一つ一つ工程を進めていく。
マーマレードの素材となる皮が柔らかく煮られたら、大量の砂糖を投入。 クリーンルーム並みに管理された工場なら、低糖のジャムが製造できるとのことだが、一般的な環境ではたっぷりと砂糖を使う事が、保存性を高めるために必要なのだとか。 『なるほどね』
途中、ペクチンと砂糖を混ぜたものを投入し、高級マーマレードの証である長い皮を切り刻まないように、かつ鍋底を焦ぎつかせないように、しばしゆっくりと混ぜる。
品質の良い高級マーマレードに仕上げるため、鍋の底を焦がさないようにしつつ、あまり混ぜすぎないようにするのがコツ。
沸騰してきたら、プロが使うという糖度計でチェックし、糖度が下がりきったところで火を止める。
『糖度計は、泡を外側に寄せて真ん中の部分から一滴落してから、少し吹いて冷まし、蓋を押して閉めてから覗いて確認してくださいね』 『確認が終わったら、濡れ布巾で拭いて、またすぐに鍋を混ぜながら、何回か確認してください』
***
糖度が下がって安定したら火を止め、冷ます間はしばし休憩。
その間は、休憩を兼ねてアヲハタのジャム試食会。
ちいさなパンにジャムを付けてパクリ。 飲み物は、マーマレードをお湯で割ったマーマレードティー。
様々なジャムを試食させていただき、味の違いを楽しむ。
『へえ、なるほどね』
休憩が終わると、再びマーマレード作り。
殺菌のために再沸騰させると、レモンの絞り汁を加え、煮立たせながら混ぜて、最後に泡をすくい取る。
その後は火を止めて、一人4瓶配られた空瓶に詰め、脱気して、個人個人に決められたNoのラベルを張ると、ここからの殺菌&冷却は、アヲハタの方にお任せである。
『じゃあ、鍋に残ったマーマレードを試食してみましょう。 これは、それぞれ味が違うんですよ』
妻と二人、それぞれの鍋に僅かに残ったマーマレードを、配られた小さなスプーンですくって味わってみる。
『あ、確かに味は違うねえ』 『あなたの方が甘いんじゃない』 『うん、そっちは少し苦みがあるね』
同じように教えていただき、同じように作ったはずなのだが、微妙に味に差がある。 『いやあ、これは面白いね!』
***
『お待たせしました。 マーマレード、完成です』
瓶に張ったラベルと同じ番号の札と交換に、自分が作ったマーマレード一式&お土産のジャム一瓶の入った紙袋をいただく。
『ありがとうございました。 楽しかったです』 教えていただいたインストラクターの方にお礼を言うと、『また是非、いらして下さい』 『はい、また来たいと思います』
***
途中でお昼ご飯を食べ、家に戻る。 『コーヒーを飲んだら、ちょっと出かけてくるよ』
向かうは倉橋島の『長門の造船歴史館』 目的はもちろん、隊長がライフワークにすると言われている『打瀬船』の資料探しである。
受付に行き、『ここには打瀬船の資料がありますか?』と聞いてみると『打瀬船ですか? いやあ、ここには無いと思いますよ』との残念な回答。
まあいいか、せっかくここまで来たんだからと、400円也の入場料を支払って見学してみると、打瀬船の1/10の模型が展示してあるではないか。
でもこんな状況では、これ以上質問しても無駄だろうな、との判断で、造船歴史館を後にした。
***
ここからは、倉橋島の南端にある『鹿島』へのツーリング。
今日は北寄りの風が強く、海は白波が立ってとてもシーカヤックツーリングを楽しむどころではない。 『いやあ、今日はマーマレード作り体験の日でよかったな』
鹿老渡から鹿島に渡る橋。
南側の四国方面に向けて、強風が吹き抜けていくのが分かる。
鹿島に入ると、強い北風でYB125SPが振られる。 『これは凄い風だ!』
それでも、ギラギラした海面と瀬戸内らしい多島美の眺めのコントラストで、冬から春に向かう時期らしいなかなか良い景色である。
行き止まりでUターンし、途中でちりめんのお店を見つけた。
バイクを停め、ヘルメットを脱いで扉をガラリと開けると、『すみません、ここはちりめん売ってるんですか』 『ええ、売っていますよ』
『どんな単位で売っているですか?』 『はい、100グラムとか500グラムの単位です』 『イメージがよく分からないんで、見せてもらってもいいですか?』
『じゃあ、ちょっと待ってくださいね』
『こっちが100グラムの家庭用。 贈答用の商品もありすまけど、家で食べるんならこっちで充分だと思いますよ』 『そうですね』
『ところで、さっき宅配便の人と話していた”人気のちりめんせんべい”ってのもあるんですか』 『ありますよ。 そうそう、せっかくここまで来られたんで、試食して見てください』
『これです』 パクリ『お、これ、美味しいですね。 いやあ、ビールが欲しくなるなあ』 『そうでしょう。 これは今、すごい人気なんです。 近々、いろんなTVで紹介されるはずですよ』
『じゃあ、家庭用のちりめん100グラムと、このちりめんせんべいを下さい』 『はい、ありがとうございます』
『それと、お酒を飲まれるんなら、ぜひこれも試してみてください』 お姉さんは再びちょっと奥に入り、ジップロックに入った、さっきのちりめんせんべいに似たものを。
『これは、ちりめんより少し大きいイリコを使ったせんべいの試作品なんです。 まだ、少し苦みがあるんで商品にはしていないんで売る事はできないんですが、お酒が好きな人ならこっちもおススメですよ』 『ありがとうございます』
店から出てヘルメットを冠り、リアボックスに倉橋島の『ちりめん』と、最近大人気で近々メディアでも取り上げられると言う『ちりめんせんべい』、そして試作品だと言う『イリコせんべい』一式を収めてバイクに乗る準備をしていると、さっきのお姉さんがドアを開けたまま店から出て来られ、『へえ、荷物をどうやってもって帰られるのかと思っていたら、こんな入れ物があるんですね』
『それに、あんな手袋があるんだ』と、ハンドルカバーを指差した。 『そうなんですよ。 寒いから、かっちょ悪くても、あんなハンドルカバーを付けているんです』
『このちりめんは、呉なら〇〇や△△でも売っているんですよ』 『なるほど。 でも、せっかく近いんだから、ツーリングがてらここまで買いに来ますよ』
エンジンを始動し、ヘルメットのシールドを下ろすと『どうもありがとうございました。 美味しいものを買えて良かったです』 『今日は寒いから、気をつけて帰ってくださいね』と、美人で気さくなお姉さんに見送っていただく。 いやあ、いいもんだ!
***
瀬戸内を強風が吹き抜け、気温も低い週末の一日だが、午前中はアヲハタジャムデッキで妻と一緒にマーマレード作り体験。 午後は、YB125SPでの倉橋へのツーリングで、美しい風景を楽しみ、おいしいちりめんも手に入れ、ちりめんせんべいの味も初体験。
いやあ、今週末も、なかなか好い休日じゃないか。 さて、明日の天気はどうかな?