Urayasu-372

ここ数年来、日本の子供たちは、「大嘘をついて、誰かに責められても、薄笑いしながら堂々としていればよい」ということを「学習」させられている。それをみんながマネするなどとは思わないが、数％の子供が、「へー、こういうのもありなんだぁ」と憧れてしまうだろう。大人たちも、「ふーん、私たちの税金でこんなこと堂々とやっても大丈夫なんだ。まあ、首相や大臣だからなにやっても許されちゃうのかな」という諦めを刷り込まれつづけている。／＊以下の文に、「国民一人一人が働き、稼ぎ、納めた税金で、」という枕詞を付けてください。①今日も高級料亭へ。ひとりで料亭に行ったら公務にならないので、メディアなどの取り巻きを呼びつけ、一緒に最高級のネタに舌鼓を打つ。いつも通りこっちは高級料理をご馳走してやり、テレビや新聞のマスコミの諸君は私のことは極力記事にしないという約束ができているので、まさにギブ＆テイク、一挙両得だ。はい？タダメシ食って、マスコミの口封じもしてけしからんですって？……あくまでも公務ですから、そのようなご指摘は当たりません。仕事ですよ仕事。というかそもそもですね、私はあなたみたいな小者なんかとは出自がまったく違うんですよ。うちの家系のことを知らないんですか？日本の政治史に燦然と名を残す超名家ですよ。私はですね、もうこんな小さい頃から父に手を引かれて、いつも高級料亭に通っていたわですよ。それをなんですか、料亭通いはけしからんなんて。完全に私個人への罵詈雑言じゃないですか。②国会や委員会では、自分よりずっと高学歴の官僚たちに作成させた、漢字にフリガナ付きの原稿を堂々とした顔つきでひたすら読み上げる。（そのカッコよくキメた部分のみを切り出させ、専用広報メディア・NHKニュースで全国放送させる。特に、私が棒読み原稿から顔を上げる瞬間が気に入っているので、ニュースではいつもそこを使うように指示させている。そもそも指示しないでもやってくれる。）なお、シナリオから外れた質問への対応は一切不可能なので、会議では質疑応答の時間は設けないように、最初から進行が決まっている。これは私への忖度なんかではなく、最初からそう決まっているものであり、例外は許されない。とにかく、私は毎日①の公務で忙しいので、会議はできるだけ手短に済ます。でも、国会のように、どうしても野党の連中から追究を受ける場合は、曖昧な言葉でお茶を濁して、どうにかやり過ごす。「えー」「いわゆる」「いわば」「ですね」などを多用しながら、時間を使い切るのがベスト。③表にバレないように、水面下で人事権限を最大限に発動し、権力基盤固めに勤しむ。勤しむと言っても、周りに高学歴でクレバーな策士、いや官僚がたくさんいて、勝手にいろいろ動いてくれるので楽は楽。とにかく、権力維持のためのアイデアは常日頃から募りはしないが募集中。人事は攻めの姿勢が大事です。／以下、幻聴です。「国民の税金は、私個人へのいわばクラウドファンディングのようなものですよ。支持率が下がらないんだから、そう解釈してもバチは当たりません。私にいただいた税金を、「庭園で桜を鑑賞しながら地元支持者に優先的に美味しいものを振舞い颯爽と走っていく私と握手できたり芸能人にも会えちゃうお得感満載の会」や「私はちょこっとだけ顔を出しただけでほとんど関係しておらず名簿がシュレッダーされてしまったので誰が来たのかは全く覚えていないのですが大勢の参加者が集い個々人が自分でホテル側と契約するのが前提の盛大ながら久兵衛なんか呼んでませんよあなたウソつかないでください前夜祭」等々に毎年好き放題に使って、いったいなにが悪いんですか。」（名家の出らしく、キレずに、目を細め、口元に笑みを浮かべながら、穏やかな口調で。）／／虚言癖の友出版の発売未定タイトルのご紹介。『私のしないことリスト』（序文・私こそ選ばれし者、第1章 拉致被害者救済、第2章 属国解消、第3章 改憲を諦めること、第4章 公文書を残すこと、第5章 読書 （以下、工事中） ）