先日、とある国の架空の会社について書きましたが、その後もその会社のことが頭にこびり付いて離れません。筆者も以前、その架空の会社に勤めたことがあるという架空の事実があります。以下、架空の元同僚による証言です。|「我が社では、職場のデスクでは当然のことながら、収録スタジオ、トイレ、食堂、喫煙室、自販機の前などあらゆる場所で、絶対口にしてはいけないNGワードがあります。それはある宗教団体の実名です。万が一、その団体名を口走しり、他人に聞かれでもしたら、白い目で見られるだけでは済みません。しかし、ひとは何かを禁止されればされるほど、それについて考えてしまうものです。ですから、同僚たちもみな口のチャックを固く締め、相当、神経を尖らせながら仕事をしています。このことで、ニュース番組の人気アナウンサーであるアンドレイ・グォ(仮名)やミケシュ・ユン(仮名)らの表情が不自然に引き攣っているのがわかります。おかげで、最近はいつも心の中に黒い影が巣くっているような気分です。逃げ出せるものなら逃げ出したい。左遷でも構いません。」☞ BGB:『華氏451度〔新訳版〕』(レイ・ブラッドベリ著、早川書房、2014年)に世界観がそっくり。そんな職場がもし現代日本にも存在しているとしたら、恐怖でしかありません。楳図かずおの漫画よりもおぞましいです。そこに働いている人々は、一見、自由に振舞っているように見えても、心は奴隷です。たとえ固有名詞ひとつでも、有言あるいは無言の圧力によって封殺されてしまうと、ひとは心の自由を奪われて、「監禁」されてしまうものです。身体は自由でいられるので、本人も周りもそのことに気づかないフリをして、日々を笑ってやり過ごしているだけです。||想像力がちょっと逞しすぎました。トホホ。|
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