Urayasu-363

現下の日本は、近代史を身近に感じやすい。／デジタル大辞泉で改めて、「大本営発表」と引く。「①太平洋戦争中、大本営が国民に向けて発表した、戦況に関する情報。末期には、戦況が悪化しているにも関わらず、優勢であるかのような虚偽の発表を繰り返した」。次に、「②転じて、政府や有力者などが発表する、自分に都合がよいばかりで信用できない情報」。／②は、いま日々、私たちが目にしてることそのもの。現代版大本営発表が日常化している。歴史を鑑（かがみ）とすべきとはこのこと。／一連の桜ゲートは、消費者権益、税金の使途、知る権利(公文書管理など)等、納税者である国民の権利や利害に直接かかわる大問題。疑惑のデパート大盛況のまま、「インド外遊でマスコミ報道も収まるだろうから、それで幕引き図っちまえ」なんて、ありえない。すぐに忘れていいことと、追究し続けなければならないことの区別ぐらい付きます。／BGM:Bish“Stereo Future”(Avex、2018) 、BGB:『海帝 04』(星野之宣著、小学館、2019年)