白
2006-01-01 | 詩
白い雲に揺らぐ
光線の斜線に
何故か当惑する日々の行く末
ワインを注いだ
グラスの白に
紅い線が流れた
ノートのワンシーン
未だ語られぬ言葉達が
困惑した僕を
軽く舌を出す仕草で
物憂げに垂れ込むのだ
友人の部屋で
グレッチの
真っ白なホワイトファルコンは
いつしか煙草のヤニで
クリーム色に変色し染まる
運命論者ではないが
決して生かされる奇跡を
わざとらしいとは想わない
林檎に埋もれた部屋で寝てみたいと
少女が夢見る
葡萄じゃいけないのかい?
と尋ねる僕に
彼女はしらりとした一瞥をくれる
「あなたは 何も わからないのね。」
手向けた花は
真っ白だ
いずれ
汚れ
薄らぎ
現実に磨耗されるにせよ
悪いことではないよ
そうさ
決して
悪いことではないさ
光線の斜線に
何故か当惑する日々の行く末
ワインを注いだ
グラスの白に
紅い線が流れた
ノートのワンシーン
未だ語られぬ言葉達が
困惑した僕を
軽く舌を出す仕草で
物憂げに垂れ込むのだ
友人の部屋で
グレッチの
真っ白なホワイトファルコンは
いつしか煙草のヤニで
クリーム色に変色し染まる
運命論者ではないが
決して生かされる奇跡を
わざとらしいとは想わない
林檎に埋もれた部屋で寝てみたいと
少女が夢見る
葡萄じゃいけないのかい?
と尋ねる僕に
彼女はしらりとした一瞥をくれる
「あなたは 何も わからないのね。」
手向けた花は
真っ白だ
いずれ
汚れ
薄らぎ
現実に磨耗されるにせよ
悪いことではないよ
そうさ
決して
悪いことではないさ