眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

約束の残骸

2006-02-26 | 
ガラス細工のグラスが
 割れた
  理由も知らされず

   ワインの赤が
    雫となって
     絨毯に滲みこんだ
      優しい
     緩やかな週末の夜

    許された大地で
     終末は告知され
      知らされたのは
       理解困難な複雑な微笑

     ねえ
      約束は
       消え去る
        いずれ

     壱百八つの煩悩の数
      そのいちいちが
       困惑し偽善を晒し
        あばきたてられた暮らしの影こそ
         「生きている」

    野良猫だけが知っている
  
   果たされない約束の膨大な数

  終止符を上手くうてない

ダルセーニョし続ける

 約束は果たされなかった

  僕は
   自分の馬鹿さ加減にキズケナイ
    野良猫だけが知っている

    果たされなかった
     約束の残骸


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雨の夜に

2006-02-26 | 
君を見た
 何処かの街角で
  月日が揺れた

   眺めると
    夜に
     月が赤く翳る

             永遠に続くものなど
              ありはしないのに

      置き忘れた
       言葉をそうっと呟いてみる

         見つけまいとする物を
          見つけてしまった時に


           何故
            こんなにも心が震えるのか

            まるで
             打ち捨てられた
              古時計のようだ

             同じ時間を
            錆びた針で
           いつまでも
          留めている

        雨の夜に
       持っていた傘は
      使わなかった

    街灯が綺麗だ


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