眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

2007-08-27 | 
静謐な空間に宿る精霊達の止まり木に
 つかの間 羽を休める
  呼吸をすること
   甘美な気だるさを味わい
    一人酒と言葉に戯れる

    言葉がようやく身体に馴染んできた頃
     僕は生まれたての赤子の様に
      そっと呟く

      朝だ

     夜明けを待つ時間は海の時間
    汽笛が鳴り響き
   何処かの誰かが旅に出る
  僕は黙って煙草に火を点けた
 あれは
いつかの自分
 影が街灯の青い灯りに伸び
  僕は旅立ったんだ

   深海の底に眠る幾千の記憶
    静寂な酔いの中
     貴方に会える日を想う
      そう遠くではないさ
       そのときには
        夢を肴に一杯

      繰り返される日常はまた押し寄せるだろう
       忘れないで
        どんなに同じように見えたとしても
         それは繰り返しの効かない一瞬だから
          耳を澄ませて
           星の記憶を耳にする

        校舎の裏
       病室の白いシーツ
      青の三日月
     蛇口から零れる一滴の水
    
   記憶が受戒する
  暗礁に乗り上げた船は
 静かに時間をかけて深海へと沈む
生き残ったものにはなにか意味があるのさ

   君は何を夢見るだろう?
    出来るなら
     その世界を離さないで
      磨耗する日常の有象無象に
       真実が宿されるのだから

        新しい瞬間

         朝だ


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