眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

お彼岸

2007-09-25 | 
微熱の夜には
 孤独とゆう要因を撤回する自由を持たない
  解熱剤を飲み
   熱を放散させる
    眠れない
     電波を発信した
      可能な限りの恣意をもって
   
       孤独ってなんなの?
      少女が呟く
     アスピリンをワインで飲んでさ
    瓶詰めのオリーブを齧っていると
   ふいに想うのさ
  孤独ってそんなもの
 ふ~ん。
そう云って少女ははっか煙草に灯を点けるのだ
 烙印って知ってる?
  知らない
   少女がオリーブを齧りワインをグラスに注ぐ
    知らないほうがいい
     僕は微熱を多少持ち倦ねて
      祈りの言葉を口ずさむ
       
       家中の窓を開け  
        空気の入れ替えを試みた
         お線香に灯を点す
          懐かしい郷愁の中
            僕は酔いどれる  
             未完成な作品
              それは無骨なスペイン産のワインの様に
               エピコというワインのラベルを眺む
              意識の所在は冷酷で
             お医者になった友人が心配そうに警告を発す
            あんた早死にするぜ
           寂しさに効く薬を処方してよ
          酒か
         友人が諦めの境地で苦笑いをする
        少女が赤いトマトを切ってくれた

      赤いトマト
     真っ赤なワインの雫
    今夜 帰らない者を想って涙する
   微熱は止まない
  アーア
 ガーガ
雑音のような発声練習
 君の唇が微笑んだ
  それだけで幸せで
   間借りしたアメリカ住宅でワインを飲む
    暑い日だったね とても
     「早く寝なさい」
      友人の声に自身を取り戻し
       薬を飲んで横になった
        目覚めの朝
         熱はささやかに
     
          僕は君の目を見つめる
           茶色の瞳の奥の真意
            呼吸を止めちゃあいけないね

             エリック・サティを流す

              仏壇に花を添え
               大好きだった煙草とお酒を捧げる
                ウサンデイーサビラ
                 千円の折詰めで過去と未来を祝杯す


                  僕は
                   僕は苦悩者の自由
                     
                    空が笑う

                     紺碧の空

                      哀しみが充満す

                      
コメント
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