87年頃
2008-04-05 | 詩
あれだけ嫌いだった
安いバーボンを深夜に飲み干す僕を見たら
きっと君は笑うだろうね
あの匂いがいいのさ
Guns n` rosesのスラッシュなんて
舌が黒くなるまでジャックダニエルを飲んでいるんだぜ
君の言葉が耳元で聴こえる
87年に「アペタイト・フォー・ディストラクション」が
僕らを驚愕の渦に巻き込んだ
僕らは古いラジカセで
間延びするほどカセットテープを回転させた
安いバーボンを
君はこよなく愛した
2001年宇宙への旅
一体、今の時間軸はどの界隈なのだろう?
まるで人波に消える横浜中華街のチャンさんの様に
仕込みの準備に出かけるのだ
一杯ひっかけて体を暖めて
旅の途中なのさ
黴臭い旅行バックが好きだったのだ
フェリーの甲板でかもめに餌を投げる
けして餌に惑わされず空を飛ぶ君は
ジョナサン・リヴィングストン
或いは
飛行機に乗り込むマイク・オールドフィールドの旋律で
記載された音符には
長い長い気持ちが暗喩されていた
僕はそんな音たちや深夜にかならずかかって来る君の電話が好きだったのだ
キャベツの千切りがとても上手だった
どうして僕らはあんなたやすい夢で酔いどれていられたのだろうか?
君が呟く荒唐無稽な空想を
音に変換しようと
僕はディストーションの具合を因数分解した
一小節に不可能なくらい音を詰め込んだ
レガートで叩き出す音の持ち主を捜して歩いた
君の夢は
決して実現されなかった
君の折れた翼の骨格は
テラマイシンを塗っても良くはならない
ジャックダニエルで消毒した応急処置
やがて深く眠るのだろう
まるで疲れ果てたジョナサンの様に
コロッケが食べたい
ケチャップだよ
そのソースじゃ駄目さ
キャベツの千切りを添えて
君の得意料理だった
学校給食よりは随分美味しかったよ
バーボンとコロッケと音楽
煙草の灯りの様に灯る夢の残骸
前髪が焼けてジリリ、と音がした記憶
87年の夏の出来事
永遠の少年時代
安いバーボンを深夜に飲み干す僕を見たら
きっと君は笑うだろうね
あの匂いがいいのさ
Guns n` rosesのスラッシュなんて
舌が黒くなるまでジャックダニエルを飲んでいるんだぜ
君の言葉が耳元で聴こえる
87年に「アペタイト・フォー・ディストラクション」が
僕らを驚愕の渦に巻き込んだ
僕らは古いラジカセで
間延びするほどカセットテープを回転させた
安いバーボンを
君はこよなく愛した
2001年宇宙への旅
一体、今の時間軸はどの界隈なのだろう?
まるで人波に消える横浜中華街のチャンさんの様に
仕込みの準備に出かけるのだ
一杯ひっかけて体を暖めて
旅の途中なのさ
黴臭い旅行バックが好きだったのだ
フェリーの甲板でかもめに餌を投げる
けして餌に惑わされず空を飛ぶ君は
ジョナサン・リヴィングストン
或いは
飛行機に乗り込むマイク・オールドフィールドの旋律で
記載された音符には
長い長い気持ちが暗喩されていた
僕はそんな音たちや深夜にかならずかかって来る君の電話が好きだったのだ
キャベツの千切りがとても上手だった
どうして僕らはあんなたやすい夢で酔いどれていられたのだろうか?
君が呟く荒唐無稽な空想を
音に変換しようと
僕はディストーションの具合を因数分解した
一小節に不可能なくらい音を詰め込んだ
レガートで叩き出す音の持ち主を捜して歩いた
君の夢は
決して実現されなかった
君の折れた翼の骨格は
テラマイシンを塗っても良くはならない
ジャックダニエルで消毒した応急処置
やがて深く眠るのだろう
まるで疲れ果てたジョナサンの様に
コロッケが食べたい
ケチャップだよ
そのソースじゃ駄目さ
キャベツの千切りを添えて
君の得意料理だった
学校給食よりは随分美味しかったよ
バーボンとコロッケと音楽
煙草の灯りの様に灯る夢の残骸
前髪が焼けてジリリ、と音がした記憶
87年の夏の出来事
永遠の少年時代