願いごと
2008-11-22 | 詩
ジャックダニエル三杯分の願い。
酔いどれた思考回路で願うささやかな幸せ。
カウンターで酔いどれている天使にお願いをしてみる。
あんたさ、天使にだって労働基準法は適用されるべきなんだ。
24時間営業なんて思われたらたまったもんじゃないよ、
まったく。
天使はビスタチオの殻を壁に投げつけながら不機嫌そのものだ
それでも僕はお願いを聴いてもらった
人にはそれぞれのっぴきならない事情というものが存在するのだ
あんたさ、おかしいんじゃないの?
もう夜中の三時だよ?おいらにだって
ゆっくり酒を飲む時間があっても不思議じゃないだろ?
なんだい?妙に真剣な目をして。
願いなんて聞くもんか、
あ~あ、いやんなっちゃうよ。酔っ払い!
おいらはひとり酒場でゆっくり一杯やりたいだけなんだ、
邪魔しないでよね、悩むなら悩めばいいさ。もちろん一人でね。
なんだい、その目つきは・・・。
もういい、嫌だ、あ~あ嫌だ。
ストライキだ。全ての労働者に人権を!
天使はタンブラーグラスのスコッチを掲げながら
カウンターの僕から逃げようと試みた
僕は指をならし店のマスターに合図する
カウンターに厳かに一本のボトルが置かれた
なんだい、珍しい酒じゃないか?
バランタインの40年物じゃないか!
これ、少し味見させてもらってもいい?
飲んじゃってもいいの?マジで?
ありがとう!感謝するよ、父と子と精霊の御名によって!!
天使は嬉しそうにウイスキーを舐めた
くぅ~、たまんないね。この香り味ときたら。
それで、あんたサ。懺悔でもしたいのかい?
やめときな。そんなしみったれたこと。
え、生きているのが苦しいんだって?
ふ~ん。
あんたさ。
天使がグラスを置いた
この世でやりたいことを三つ云ってごらん。
僕はとっさに言葉が出なかった
逆にサ、この世で嫌な出来事を三つ云ってごらんよ。
黙り込む僕に天使は優しい笑顔を浮かべた
抽象が具象化されていないんだよ。
あるいは、具象が抽象化されていないんだよ。
どっちにしてもおんなじだけどね。
つまり、あんたは頑張りすぎて少し疲れちゃったんだね。
思考回路がショートしてるんだよ。
なにが苦しみでなにが幸せなのか、自分でも判断つかないくらいね。
天使のグラスの中で溶けた氷が音を立てる
頑張らなくていいよ。
そんなにさ、疲れてるんだ。
もう頑張らなくていいと思うよ、おいら。
少し、休んで美味しいものを食べて
お風呂に入ってゆっくり眠るんだ。
好きな音楽でも聴きながらね。
頑張りすぎたんだよ。
あんたは悪くない、
ゆっくりするんだ。
それから次の一歩を考えるのも悪くない。
いつから始めるにしたって、
この世界で遅すぎることなんてないんだ。
すこし眠ってごらん。
世界は素敵なところさ。
もう頑張り過ぎなくていいんだよ。
愛しているよ。
祝祭された世界の彼方と此方で
永遠に
酔いどれた思考回路で願うささやかな幸せ。
カウンターで酔いどれている天使にお願いをしてみる。
あんたさ、天使にだって労働基準法は適用されるべきなんだ。
24時間営業なんて思われたらたまったもんじゃないよ、
まったく。
天使はビスタチオの殻を壁に投げつけながら不機嫌そのものだ
それでも僕はお願いを聴いてもらった
人にはそれぞれのっぴきならない事情というものが存在するのだ
あんたさ、おかしいんじゃないの?
もう夜中の三時だよ?おいらにだって
ゆっくり酒を飲む時間があっても不思議じゃないだろ?
なんだい?妙に真剣な目をして。
願いなんて聞くもんか、
あ~あ、いやんなっちゃうよ。酔っ払い!
おいらはひとり酒場でゆっくり一杯やりたいだけなんだ、
邪魔しないでよね、悩むなら悩めばいいさ。もちろん一人でね。
なんだい、その目つきは・・・。
もういい、嫌だ、あ~あ嫌だ。
ストライキだ。全ての労働者に人権を!
天使はタンブラーグラスのスコッチを掲げながら
カウンターの僕から逃げようと試みた
僕は指をならし店のマスターに合図する
カウンターに厳かに一本のボトルが置かれた
なんだい、珍しい酒じゃないか?
バランタインの40年物じゃないか!
これ、少し味見させてもらってもいい?
飲んじゃってもいいの?マジで?
ありがとう!感謝するよ、父と子と精霊の御名によって!!
天使は嬉しそうにウイスキーを舐めた
くぅ~、たまんないね。この香り味ときたら。
それで、あんたサ。懺悔でもしたいのかい?
やめときな。そんなしみったれたこと。
え、生きているのが苦しいんだって?
ふ~ん。
あんたさ。
天使がグラスを置いた
この世でやりたいことを三つ云ってごらん。
僕はとっさに言葉が出なかった
逆にサ、この世で嫌な出来事を三つ云ってごらんよ。
黙り込む僕に天使は優しい笑顔を浮かべた
抽象が具象化されていないんだよ。
あるいは、具象が抽象化されていないんだよ。
どっちにしてもおんなじだけどね。
つまり、あんたは頑張りすぎて少し疲れちゃったんだね。
思考回路がショートしてるんだよ。
なにが苦しみでなにが幸せなのか、自分でも判断つかないくらいね。
天使のグラスの中で溶けた氷が音を立てる
頑張らなくていいよ。
そんなにさ、疲れてるんだ。
もう頑張らなくていいと思うよ、おいら。
少し、休んで美味しいものを食べて
お風呂に入ってゆっくり眠るんだ。
好きな音楽でも聴きながらね。
頑張りすぎたんだよ。
あんたは悪くない、
ゆっくりするんだ。
それから次の一歩を考えるのも悪くない。
いつから始めるにしたって、
この世界で遅すぎることなんてないんだ。
すこし眠ってごらん。
世界は素敵なところさ。
もう頑張り過ぎなくていいんだよ。
愛しているよ。
祝祭された世界の彼方と此方で
永遠に