書き捨てられた瑣末な事象
紙屑に残る懺悔への戸惑いは
遥か天上の流れ落ちる一滴の彗星の様に
愚かさに塗れ
そうして存在の虚無に怯え暮らした
薄明かりの中
煙草を唯吹かし
アルコールで精神を消毒しようと試みる
静かな夜という空間が現実を乖離させる
行こう。
君が壊れかけた車のクラクションを鳴らす
あんたと俺は離れちゃいけないんだ
あんただけでも駄目だし
その逆もだ
不可逆なんだ
行こう
あんたの孤独を地平にばらまこう
此処にいることなんて大したことじゃない
理由なんかないんだ
捨てるんだ。
捨てるんだ、始めから何も存在していなかったんだ
僕はじっと君の車を窓際から凝視する
ハジメカラ存在シテイナカッタンダ
何度も云わせるな
早く降りて来い
ギターケースだけ担いでさ
しやらん、と鈴の音がした
行こう。お願いだ。
僕の体は指一本動かなかった
神経が全て断裂された
お願いだ。返事してくれよ。
君の今にも泣き出しそうな声
きっと憶えている
その声を決して忘れたりはしないと想った
君が旅に出た朝方
空気がやけにひんやりとした
一睡もせず僕は朝日が昇る光景を眺めた
部屋中のアルコールが無くなった
君のかけらが宙に舞っている気がした
書き捨てられたメセージ
僕には存在する義務が解らなかった
やがて僕は仕事を見つけ
穏やかな暮らしを選んだ
空虚さに塗れていても
それは大切な暮らしだった
ご飯を食べ働きそうして眠って起きる
毎朝 朝日が昇った
呼吸の回数を数えるのが面倒な様に
暮らしを並べ立てるのは難しい難題だった
それでも
息を吸い吐いた
夜には下らない言葉と戯れる
そんな夜
月明かりが覗いた瞬間
激しい孤独な焦燥感に駆られ
君の声を思い浮かべる
行こう。
ごめん。
もう動けないんだ。
許してはくれないだろうか?
この孤独はその報いだね、きっと。
不思議だ
時間が流れ行くたびに
この孤独は深さを増してゆく
追い詰められた群像
紙屑に残る懺悔への戸惑いは
遥か天上の流れ落ちる一滴の彗星の様に
愚かさに塗れ
そうして存在の虚無に怯え暮らした
薄明かりの中
煙草を唯吹かし
アルコールで精神を消毒しようと試みる
静かな夜という空間が現実を乖離させる
行こう。
君が壊れかけた車のクラクションを鳴らす
あんたと俺は離れちゃいけないんだ
あんただけでも駄目だし
その逆もだ
不可逆なんだ
行こう
あんたの孤独を地平にばらまこう
此処にいることなんて大したことじゃない
理由なんかないんだ
捨てるんだ。
捨てるんだ、始めから何も存在していなかったんだ
僕はじっと君の車を窓際から凝視する
ハジメカラ存在シテイナカッタンダ
何度も云わせるな
早く降りて来い
ギターケースだけ担いでさ
しやらん、と鈴の音がした
行こう。お願いだ。
僕の体は指一本動かなかった
神経が全て断裂された
お願いだ。返事してくれよ。
君の今にも泣き出しそうな声
きっと憶えている
その声を決して忘れたりはしないと想った
君が旅に出た朝方
空気がやけにひんやりとした
一睡もせず僕は朝日が昇る光景を眺めた
部屋中のアルコールが無くなった
君のかけらが宙に舞っている気がした
書き捨てられたメセージ
僕には存在する義務が解らなかった
やがて僕は仕事を見つけ
穏やかな暮らしを選んだ
空虚さに塗れていても
それは大切な暮らしだった
ご飯を食べ働きそうして眠って起きる
毎朝 朝日が昇った
呼吸の回数を数えるのが面倒な様に
暮らしを並べ立てるのは難しい難題だった
それでも
息を吸い吐いた
夜には下らない言葉と戯れる
そんな夜
月明かりが覗いた瞬間
激しい孤独な焦燥感に駆られ
君の声を思い浮かべる
行こう。
ごめん。
もう動けないんだ。
許してはくれないだろうか?
この孤独はその報いだね、きっと。
不思議だ
時間が流れ行くたびに
この孤独は深さを増してゆく
追い詰められた群像