眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

四葉の余韻

2023-04-21 | 
其れらが奇跡と呼ばれた瞬間
 音もなく世界が割れた
  僕等は戸惑い右往左往しながら
   交通整理された十字路にただ立ち尽くした
    気ぜわな警笛の音で
     警官隊が彼等の運命を誘導した

      ただ健やかに
       子供たちの握りしめた手の平から
        赤い風船が逃避する
         青い空に徘徊した風船は
          やがて地上の存在から乖離し
           誰のせいでもなく破裂するのだ
            君はそれら事象を運命と名付け
             くすくすと微笑んでウイスキーを舐めた
              そんな夜

              少女は赤い舌先で世界を舐めた
               魔法の手法で
                君は瞬間から永遠に打電する
                 不確かな電気信号
                  ぴぴぴ
                   わずかに比例する遊覧した真夏の空の飛行船

                    天秤にかけた
                     しあわせとふしあわせ
                      マドレーヌの甘さが苦手だった
酒が切れた夜に
                        思いの他地団太の孤独を網羅する連絡網
         
                         少女が呟いた

                         あなたの願いは?

                         それが分かれば僕の世界は守られるのかい?

                         けれども

                        けれどもあなたには
                       残念だけれど答えがないの
                      あなたの言葉と世界は
                     永遠に地上から乖離されているの

                    憐れむ様なまなざしで少女は僕の瞳を覗き込む

                   もし

                  もし許されるのなら

                 何時か君に電気信号を打電する

                世界が解れ分解し
               僕が壊れ物になったとしても
              君の記憶の階層に於いて
             僕は徘徊し
            封印された遊園地でパレードを待ちわびる
           永遠に訪れないパレードを

          優しさと哀しみの封印
         額に罪人のしるしが刻印される

        僕は想い哀しみを凝縮させる

       プランターの花が咲いたよ

      きっと

     四葉のクローバーがあるはずだから

    哀しまないで

   君が云う

  永遠に辿り着けない廃墟の瓦礫の中のクローバー

 もう

記憶が薄れているのだ

 薄明の残暑の朝

  僕は祈り願うだろう

   お願い

    どうか



     君がくれた



      四葉の余韻



       希望

































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