金曜日、待ちに待ったドッグトレーナーさんが来てくださることになっていた。庭でトレーナーさんを待つことに…。
車庫の前に車が止まると、いきなり恐がり逃げ出そうとするコロ。この時クロは、門の下をくぐって、大喜びでお出迎えしていた。
コロの今までの様子をいろいろお話しする。その間、アシスタントのお兄さんがコロに話しかけてくださる。コロはなるべく距離を取り、おまけで外に来ているクロは、遊んでもらおうとそばに行きたがっていた。
トレーナーさんは、怖がるコロに対し、同じ目線になって根気よく話しかけてくださる。約30分後、やっと間近に…。クロはアシスタントさんと遊んでもらっている。
ここ1ヶ月くらい、異常なほどにいろんな音に敏感になっているコロ。庭にいる間にも、風で何かがガサッという音などにものすごく反応する。大丈夫だよと、優しく声をかけてくださるトレーナーさん。
少し慣れたところで、いつも行くお散歩コースを歩きながら、1歳過ぎたあと車が横を通るときに気絶したことが数回あったという話もする。獣医さんからは、恐怖からの気絶なので、心臓のために外に連れて行かない方がいいと言われ、クロが来るまでは、ほとんど外に出ない生活になったと話すと、気絶は恐怖で倒れたのではないのではとおっしゃられた。コロがハーネスにかえたのは、クロと散歩に行くようになってから。それまでは首輪だった。気絶したのは、車を怖がり、首輪をしていてリードをむちゃくちゃに引っ張るため、呼吸ができなくなり倒れたのではないかとのこと。確かに、倒れる前は舌がねずみ色になり、倒れた後抱き上げるとすっと意識が戻っていた。結局、1歳過ぎてからクロが来るまでの長期間にわたり、ほとんど外に行かなかったことで、外の環境に対する適応能力がなくなってしまったため、いろんなことに対し、恐怖心がふくらんでしまったのではないかとのこと。
コロは、知らない人からオヤツをもらうことはない。また、緊張していれば私の手からでもオヤツは食べない。お散歩の後2階にあがって、初めてトレーナーさんの手から、オヤツをもらうコロ。少し心を開いてきたようだ。
もう4歳半にもなっているので、なかなかトレーニングをしても様々な恐怖心を取り除くことは難しいとのこと。特別に好きなオヤツなどを利用し、頑張ったことを褒めながら、少しずつ歩く距離をのばすなどして努力するしかないようだ。また、子供の声などに異常な反応をする時も、コロが怖がっていることにこちらが慌てて対処しようとするのではなく、なんでもないことなんだよ、平気平気というようにドンと構えるようにしないと、飼い主が慌てることでますます興奮したり、怖いことなんだと思ってしまうとのこと。とにかく焦らず根気よく、コロの散歩を続け、いろんな音やものに慣れさせていくことしかないようだ。
約1時間半、アドバイスをいただいたり、コロの相手をしながら様子を見てくださったトレーナーさん。今回は無料でいいですとおっしゃった。しかも、コロの場合、訓練するとなると長期トレーニングになってしまいお金もかかるので、まず私とコロで頑張るよう勧められた。まずほんの少しずつ、お散歩距離を増やすことで、音やものに慣れさせることから始めてくださいとのこと。そして、困ったことがあれば、いつでも電話してくださいということでお別れした。
この日の夜、娘から「すごく日焼けしてるよ」と言われた。暑い中、外で本当に根気よくコロに接していただいたもんな。薬に頼らないですむよう、頑張らなくては。