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令和5年度 長崎県高校新人大会 サッカー男子 決勝 国見 - 長崎日大▪︎松田浩氏的なゾーンディフェンスの真骨頂を見せた国見が優勝

2024-02-01 21:00:00 | サッカー(高校、大学、社会人、Jリーグほか)

[1月28日(日)14:00 令和5年度 長崎県高校新人大会 サッカー男子 決勝 @スポーツパークいさはや]
国見 2(1-0/1-0)0 長崎日大
得点者
10分 出田 幸雅(国見)
63分(後28分) 門崎 健一(国見)

立ち上がりはお互いリスク回避のため、蹴り合いからのセカンドボール争い。しかし、程なくして後ろから繋ぎたい日大と4-4-2で構える国見という構図に。



スタメンとフォーメーション。



10分、国見の左からのクロスはクリアされるもののヘディングで繋ぎ、FW10西山蒔人(2年/サンターリオFC)が競り勝ち、裏にこぼれたボールに反応したFW出田幸雅(2年/島原市立第三中)が決めて先制。

先制点を取れたことで無理をする必要がなくなった国見は、ブロックを敷いてプレスからショートカウンターの形を度々作ります。
24分、日大のパス交換の呼吸が合わず、国見のショートカウンター。MF19江藤呂生(2年/CAグランロッサ)の折り返しをエリア内FW10西山のシュートは日大DFがブロック。26分、日大のビルドアップを奪ったMF13原田高虎(1年/ヴェルスパ大分U-15)。FW10西山が収めてFW17出田のシュートは日大GK1山本章介(2年/壱岐FC)がセーブ。



日大は3-4-2-1で、噛み合わせ的に浮いたWBを使って前進出来る場面を作りますが、国見のスライドが速く、中央では遠目から強引にシュートを狙うしかない状況。

1-0で前半終了。



後半に入ってもその構図は変わらず。
日大はシャドーから左WBにポジションを変えた打開力のあるMF8池田真絋(2年/スネイルSC)のところからなんとか崩したいように見えましたが、そこからエリア内に入れるのは難しく、入ってもすぐクリア。

21分に8池田がカットインからエリア内に入り、シュートを放ちますが、これは国見DFがブロック。日大のペナルティエリア内からのシュートはこれのみだった気がします。違ったらすみません。

それほど国見の守備は中央にボールを入れさせない練度の高さを誇っていました。「堅守」という言葉を使うのは容易いのですが、そう言うと後ろが堅い印象を与えるかと思うのですが、実際は前線からのプレッシングによって日大陣内での時間も長く、守備は全体でするものというのを体現。

それでも簡単なロングボールやクロスよりもパス回しやドリブルで崩したい日大からすれば、もっともっとコンビネーションやテンポが必要になるのかも。

ただ、時間が経過するにつれて3バックのサイド、特に右のDF17井原凌央(2年/長崎ドリームFC)が持ち運んだり上がることで前進が可能に。エリア内にはなかなか入れないものの、迫ることも出来るようになる日大。



しかし、次の点は国見に。
28分、クリアボールはその日大17井原が上がったスペースに走る10西山が収め、縦に走ってきた途中出場MF11稲富絆仁(2年/TINOフットボールアカデミー)が受けてそのまま抜けてえぐり、折り返しを途中出場FW7門崎健一(2年/長崎南山中)が決めて2-0。



そのまま終了し、国見が2年ぶりの25回目の優勝となりました。

国見の松田浩氏的な4-4-2ゾーンディフェンスの真骨頂とも言える試合。改めてスタイルの練度を高めてきた印象でした。そして、決勝では後ろから繋ぐそぶりも見せた国見。総大附のようにハイプレスに来る相手にはセカンド争い、そうではない相手には繋ぐ、という使い分けがあるのかなと。

日大はMF8池田真絋の存在感が際立つ大会でした。次に国見や総大附のような相手と当たるときにもパス回しにこだわって精度を高めていくのか、ロングボールなども交えていくのか注目してみたいと思います。

両チームは九州大会頑張ってください。

大会お疲れ様でした!


トーナメント表はこちら↓(pdf)
http://www.nfa.or.jp/kou_2/R5/kenshin24/kenshin2024_men.pdf