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我が家でお気に入りの場所

2004-08-15 | 日々の出来事
  
猛暑続きの今夏、ノウゼンカズラを這わした窓辺が、癒しの空間になっている。目に涼しいだけではなく、実際にみどリの葉が、暑さよけになっている。この場所が私の一番のお気に入りの場所だ。

ノウゼンカズラの左手に真っ赤な薔薇が咲いている。これは17年前に亡くなった主人の母が、横浜の家から移植したものだ。

何の手入れもしないのだが、四季咲きで、春一番から真夏まで順番に咲き続け、冬にも蕾をつける。1~2月には流石に蕾のまま凍った状態で冬眠しているが。

17年前に義母は80歳で亡くなっているのだが、この窓辺を明るく飾り、華やかにしてくれている。
芯のしっかりした所謂、外柔内剛の人だった。決して人を責めず嫌なことは自分の腹に収めて、いつもにこにこしていた。

乳癌がもとで亡くなったのだが、入院中も決して苦しいとか、要求がましいことは一切言わず、自分の運命を受容していた。
逆に私は実家の母に甘えるよりも、姑に甘えていた。子供の面倒から料理、洗濯まで家事一切を委ねていたのだから。

そんな嫁である私の悪口を、聞いたことが無い。
本当に包容力のある、忍耐強い明治の女性だった。
義母が亡くなって明日で18年目になる。亡くなった年も暑い夏だった。
油蝉がジージーと五月蝿いくらいに鳴いていたっけ。
命日を前に窓辺でそんな感傷に耽っている。

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2 コメント

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いつも笑顔だったね ()
2004-08-16 08:41:17
もう18年か、早いね。いつも笑顔のお母さんだったよね。夏休みに泊まりに行って、朝のバタートーストに砂糖ぬったのと、カルピス、おいしかったな。あと裏山に山菜取りに行ったり。手作りの草もちとか。あ、食べ物の思い出ばかりになちゃったね。ちょっと背伸びしすぎたけど兄さんの本棚のロシア文学にもどっぷり漬かったし僕には忘れられない、林家の愛情のこもった夏休みでした。ご冥福をお祈りします。穂
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時間の経つのは早いわね (真蘭)
2004-08-16 09:57:33
穂ちゃん

コメント有難う。二俣川にはいろいろな思い出があります。



その中でもおばあちゃんの思いでは沢山ありますよ。

静かな人だったけど度胸があって、裏山の崖でももんぺ姿で、平然と降りていくの。若い私の方が「危ない危ない」と叫びながら、お尻をついて滑り降りたものです。



子供達には甘すぎるところも有ったけど、愛情いっぱいかけて育ててくれたので、今になれば本当に良かったと思います。



穂ちゃんが遊びにきても、分け隔てなくかわいがってくれたわね。
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