早いものでもう4月も終わろうとしています。
東日本大震災から1ヶ月が経過しましたが、未だ福島原発は予断を許さない状態にあります。
本当に安心・安全にくらせることがどれだけしあわせなのか、そのためには何が必要なのかを毎日考えさせられます。
さて、去る4月14日、新婦人愛媛県本部が四国電力に申し入れに行き、会員16名が参加しました。
四国電力の対応は、時期も時期なだけにピリピリしているようでしたが、こちらの要請に対する態度は誠実と言えるものではなく残念でした。
以下、申し入れ書全文です。
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2011年4月14日
四国電力株式会社
取締役社長 千葉 昭 様
東日本大震災による福島第1原発事故を踏まえ、伊方原発の総点検と安全基準の再検討等を求める申し入れ
3月11日に発生した東日本大震災は、未曾有の被害をもたらし、福島第1原子力発電所事故は「国際原子力事象評価尺度」で最も重大な「レベル7」にあたると発表されました。被災地では、多数の方が不安を抱えたまま避難生活を余儀なくされたうえに、放射能汚染のため、行方不明者の捜索もままならない状態が続いています。周辺地でも葉物野菜や原乳の出荷帰省、田畑の放射能汚染、地下からの海への汚染水流出など、先の見えない状況におかれています。
事故を起こした福島原発は1号機から6号機すべてが30年を経過した老朽原発でした。愛媛県にある伊方原子力発電所1号機は運転開始から33年、2号機は28年が経過、3号機は危険なプルサーマルを実施・運転しています。伊方原発の近くには日本最大の活断層―中央構造線があり、南海、東南海地震も近い将来予想されています。このような状況を総合的に判断するならば、決して安全だ、安心だとは言えません。耐震安全基準の再検討、苛酷事故対策・緊急時の防災計画策定が求められています。
住民のいのちと安全をまもることを最優先し、「『原子炉を止める・冷やす・放射性物質を閉じ込める』という何重にもわたる安全設計をおこなっている」としてきた「安全神話」に頼らず、原子力から再生可能な自然エネルギー利用をすすめていただきたく、下記のことを申し入れます。
記
1.福島原発の苛酷事故発生をふまえ、伊方原発の運転を中止し、総点検するとともに、耐震安全基準を再検討すること。
2.老朽化している原発の更なる長期間の運転は中止し、早急に廃炉にすること。
3.伊方原発3号機のプルサーマルは中止すること。
4.地球温暖化対策を口実にした原発推進ではなく、太陽光、風力、水力など再生可能なエネルギーに転換すること。
5.情報公開を徹底しておこなうこと。