にゃんこのヨガ的生き方

毎日をゆったり、元気に機嫌よく暮らす

『家へ帰ろう』

2019-01-02 15:29:13 | 映画・ドラマ
アルゼンチン映画『家へ帰ろう』を観てきました。

アルゼンチンに住む88才の老人が主人公です。娘も孫もたくさんいるのですが、自宅は娘たちが売り払い、彼自身は老人ホームに入ることになっています。身辺整理をしている際、彼は突然旅に出ることを決意。飛行機、鉄道を乗り継いでポーランドに向かいます。彼の目的が何なのか、観客は見ている間にわかってきます。彼は人生の終わりを迎えるにあたり、親友に会うという約束を70年ぶりに果たすために旅に出たのです。

彼はホロコーストを生き延びたポーランド系ユダヤ人です。彼の回想や彼の話から、彼と当時の家族がどのような目に会ったのかがわかってきます。回想も彼の話も凄惨なものではありません。静かに淡々と語られます。だからこそそこに観客は、彼の怒りを、悔しさを感じます。
彼は今でも、自分たちを迫害した連中への憎しみから「ドイツ」「ポーランド」という言葉を一切口にしません。特にドイツの土地には一歩たりとも足をつけないと決めています。そんな頑固で偏屈な老人が、様々な人に助けられながら旅を続けます。駅で知り合ったドイツの女性は、彼の心に温かな楔を打ち込み、彼の心を少しずつ溶かしていきます。ポーランドの看護師は彼が親友を探しあてる手助けをします。そして彼は親友を探し当て、約束を果たします。『さあ、家へ帰ろう』。親友に促され、彼は一緒にかつての家へ向かいます。

上記のあらすじにひと癖もふた癖もある人々が絡み合います。老人自身が頑固ジジイといった体もあり、前半は何ともスペインぽさが炸裂(スペインとアルゼンチンの合作)。特に宿泊施設の女性オーナーとのくだりがいい味。笑えて、そして泣ける。人生後半に向かいつつある大人のための映画です。

しかしさ。
パリの鉄道駅で老人がスタッフに『スペイン語は話せますか?』と訊いたのに対し、『スペイン語は話せません』と答えているのは仕方ないとしても。『じゃ、英語は?』と訊かれて『英語も話せません』と言ってるけど、どうなのよ? この映画は2017年製作。今でもフランスでは英語を話さないのかいな。




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Queenと気

2019-01-02 13:50:36 | 音楽
明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いします。

『ボヘミアン・ラプソディ』、2回目を観てきました。最初に映画を観た後、彼らの音楽を聴きたくてたまらなくなり、やっと入手した何枚かの音源。それから1か月、ほぼ毎日Queenを聴いています。

「誰々の何々という曲がいい」とか、「あのアルバムがいい」とかは勿論これまでにもありました。ただ今回(すごいな)と思うのは、いいと思う曲が何曲もあること、それが何枚ものアルバムに渡っていること、ほぼ毎日聴きたいと思うこと、聴く度に気が入ってきてpowerful
になれること、フレディをはじめとしてQueenに対し思い入れを感じることです。

仏教音楽だの、瞑想系だの、枯れてきただの、出家だの。55才の若造が生意気言って済みませんでした。今でもまだ私の中にこんなに熱くなれるものがあるのだと、驚きでもあり嬉しくもあります。
太極拳などをしていて入ってくる気は静かですが、Queenの音楽から入ってくる気はとてもpowerfulです。仕事でも私生活でも、前に進もうとする気力が湧いてきます。フレディの人生を思う時、その思いが一層強くなります。

ありがとう、Queen。私はまだまだ頑張れるよ。




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