道路特定財源の一般財源化にからんで無駄な道路とやり玉にあげられる道路がマスコミで取り上げられたせいなのか、国土交通省は無駄でないことの根拠作りに取り組んでいる。
公共事業が無駄か否かを判断する指標は「費用(対)便益比」である。
経済効果を強調していた時代もあったが、経済効果は無駄遣いであっても、つまり人が通らない道路や橋を造っても投資額以上に経済効果が出ることから今やこれを公共事業の是非判断に直接用いる先進国はない。
まして、静岡空港の経済効果のように、実質新規需要がなく中部国際を使っていた旅客が静岡空港を使った場合であっても静岡空港の経済効果として加算していく(右手に持った1万円を左手に持ち替える都度左手の効果1万円というようなもの)ような(マイナスを一切考えない)架空の効果などは全く意味がない。
このためか、国土交通省が考えたのが便益の軸となる「走行時間短縮便益」だけでは費用を上回れない場合でも無駄でないというために、「交通事故減少便益」の単価を6.7倍に引き上げたのである。
あとはいつもどおり過大に交通事故減少を予測すれば交通量が少なかろうが時間短縮効果が少なかろうが簡単には費用便益比の偽装はばれない仕組みだ。
原油高騰の余波で車の交通量が減っている中で道路建設だけは右肩上がりなのは当分続きそうである。
役人の利権への執念の凄まじさ。恐るべし。
公共事業が無駄か否かを判断する指標は「費用(対)便益比」である。
経済効果を強調していた時代もあったが、経済効果は無駄遣いであっても、つまり人が通らない道路や橋を造っても投資額以上に経済効果が出ることから今やこれを公共事業の是非判断に直接用いる先進国はない。
まして、静岡空港の経済効果のように、実質新規需要がなく中部国際を使っていた旅客が静岡空港を使った場合であっても静岡空港の経済効果として加算していく(右手に持った1万円を左手に持ち替える都度左手の効果1万円というようなもの)ような(マイナスを一切考えない)架空の効果などは全く意味がない。
このためか、国土交通省が考えたのが便益の軸となる「走行時間短縮便益」だけでは費用を上回れない場合でも無駄でないというために、「交通事故減少便益」の単価を6.7倍に引き上げたのである。
あとはいつもどおり過大に交通事故減少を予測すれば交通量が少なかろうが時間短縮効果が少なかろうが簡単には費用便益比の偽装はばれない仕組みだ。
原油高騰の余波で車の交通量が減っている中で道路建設だけは右肩上がりなのは当分続きそうである。
役人の利権への執念の凄まじさ。恐るべし。