路上飲みいつしか春を惜しみけり
茫として春を惜しむといふこころ
ストリートミュージシャン春を惜しまず去る
春惜しむ悔恨の想いふつふつと
歌手になる決意を秘めて春惜しむ
春惜しむとき暗澹たる想い
金龍山つぎは本龍院春惜しむ
春惜しむ東京ガールズコレクション
バッドプリンセス後ろ姿に春惜しむ
人間は神の子なりき春惜しむ
空中世界という名のシンガー春惜しむ
りほたろは里穂太郎のこと春惜しむ
マイナポイント２万をGET春惜しむ
愛を信じた僕が馬鹿なら夏は来ない まほろば 最新作 即興
蒸し暑い夜となっています。ここ3日ほど３０度を超える日が続いています。今日の週末は多少とも冷んやり感のある雨が降るようですが、またすぐ元に戻るはずです。もう【初夏】と言ってもいいでしょう。しかし、晩春や春惜しむ夏隣・・などの季題も忘れてはなりません。今夜はこれらをひとまとめに新作に結び付けたいものです。・・《続く》
バンセス オリジナル曲 『愛を信じた僕が馬鹿だった』
こころには効かぬ鰻の身体かな
冤罪と知らず鰻を食べ尽くす
ロスジェネと呼ばれ続けて鰻去る
うなぎいまも鞭打たれゐる待ち時間
鰻屋の叶わぬ恋の一部始終
産卵期鰻屋いつか海になる
希望の歌いつか忘れて鰻喰ふ
水を得たうなぎまたねと言い放つ
人を刺す強さと白さ春の蚊や
長井秀和晩春の蚊と諍へり
力ずくで誰かを侵し春蚊去る
ともしびにありありと我れ春蚊刺す
潤君の恩師と呼ばれ春蚊出づ
制服の行く末を見て春蚊刺す
春の蚊はあくまで無言と知りてより
イアンスーチー女史春の蚊は刺さず去る
人間に教はりしこと春蚊撃つ
初蚊出て新宿路上火の臭い
純然たる天国の使者春蚊刺す
翔平につづく春の蚊鬱々と
煎餅をぱりんと割れば春の蚊去る