秋の宵生命の樹のするすると
路上飲み厳禁ハロウイーンの天使たち
人類の滅びし後の秋の虫
先んずれば神をも制す秋の雷
秋の蚊を逃げても無駄と追い詰める
破れ蓮の破れこれからが正念場
蓮破れて上野アメ横摩利支天
破れ蓮の破れとどまらず天国へ
人を人と思わね雀消してゆく
残響讃歌秋の花火の彼方にあり
生きて存ることの苦しさ秋の蝉
秋蝶の行きつく先はカナンとあり
晩秋のダンディ板野泥まみれ
いつか死ぬまでは天国十日の夜
十三夜自分の影を消してゆく
十六夜の終焉またもや逃しけり
是々非々で死活を急ぐ秋の蝶
全滅の皇軍いつしか影となり（日本保守党結成） 無季
真っ青なカマラハリスと寝待月
死装束の東京下町秋深し
※公園飲みをしながら残り２０句をアップします。
死装束の上野のどこか秋深し（ゲイの娼婦）
絶望は絶望のまま雷雨来る
秋空に生命の樹のするすると
路上飲み厳禁ハロウイーンの天使たち
いつか死ぬまでは天国十日の夜
生きて存ることの苦しさ秋の蝉
全敗の人生秋の蚊は滅ぶもの
秋蝶の行きつく先はカナンとあり
晩秋のダンディ板野泥まみれ
でで虫の大群人間を超えていた 訂正後
ペダルのない自転車建国の日が続く
長芋の死を恐れずに摺り下ろす
惜春の半分欠けた地上絵図
花茣蓙に世界は終ると書く自由
咲く前に散る天国はなかったか 無季
