まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

東京のとっぱずれ/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その64)

2014-08-26 06:28:29 | 雑句雑感Ⅱ
秋刀魚と言えば福島産に突き当たる  大晩夏青くて固いものヒットせり  ひふみよいむなやここのたり終焉す  処暑の日の真空地帯といふ映画  終末といふ言葉鉄塔のてっぺんに  また職探し冷麺の冷え沁みわたる  盲導犬を刺して八月の空遠し  ベランダの汚染土秋までに取りに来い  ザックジャパンの雲散霧消八月尽  内蔵助はまだか東京のとっぱずれ

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空への怒り/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その62)

2014-08-24 13:57:46 | 雑句雑感Ⅱ
浴衣着て強風に我れ立ち向かう  空への怒り浴衣の白さ失せにけり  表参道抜けて浴衣の大群あり(明治神宮前)  浴衣より革命の青脱落す  藍浴衣邦雄と誓子酷似せり  中央線浴衣の寛斎黄ばみをり  浴衣の張り劣えてなほ風そよぐ  ピアス穴酒池肉林と化す浴衣  初浴衣街頭の灯の真昼なす  世紀末の匂い儚なし浴衣脱ぐ

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昨日の獄/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その57)

2014-08-23 03:21:53 | 雑句雑感Ⅱ
酔芙蓉フクシマの父酔死せり  新藁や「賠償請求書」書けません(福島市郊外の一人農家の老女)  晩夏の街にヒト型最終兵器たち(日テレ系金曜深夜エヴァ劇場版放送中) 夏極むブルーシートのよかもん祭  その日草あでやかなりし昨日の獄  アルカロイドの肉体発火日日草  艶やかさ虚空に曝し日日草  水引の闇の底までオカアサン  秋蝶の飛翔いいえ世間に負けた  戦後生まれの私に戦傷奉仕杖

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終戦記念の米/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その47)

2014-08-17 21:39:31 | 雑句雑感Ⅱ
堀切菖蒲園奥義本質真髄とあり  つつましく終戦記念の米を研ぐ  終戦記念日の東京の空真っ黒け  革命しかない人生にも晩夏(旧知の斉藤まさじ氏へ5句)  島根にも平壌にもいたあしたのジョー  人間と人間が入れ替わっても人間  日本が日本のまま やっぱり日本  斉藤まさじが君が代を歌う それが革命  全国少年少女空手道選手権大会ながれ星(8月16日東京武道館)  ネクタイをしたまま大江戸温泉物語  二度と戦禍に巻き込まれず 平成の世  花芒アッと言う間の人生なり  盆用意家のどこにも母は無し  朝顔と自分の成長濃く記す  八月の覚悟無き死の遠からず

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八百霊地蔵/2020東京五輪に向けて思う~プロローグ3の終わり(その43)

2014-08-16 00:53:38 | 雑句雑感Ⅱ
今年の8.15が終わった。ここ数日間NHKなどで終戦特集番組が続いた。まだしばらくは続くようだ。今夜は日テレの【硫黄島からの手紙】を観るか、フジの新作【命ある限り戦え、そして生き抜くんだ】を観るか迷ったが何度目かの前者にした。後者はパラオ諸島のプリリュー島の玉砕から持久戦への戦略転換をテーマにしたものだが、数日前にNHKで詳細にわたるドキュメントを観ていたので再放送かビデオ化を待つことにした。硫黄島の栗林中将役の渡辺謙とその死を見届けた西郷一等兵役の二宮和也の演技が見事であった。戦後69年の平和のまさに最新の渦中に生きる私たちの絶対的平和への使命を指し示すものであった。明日はまた戻って来た猛暑の中で、東京のディープ下町での勤務である。 夏深し八百霊地蔵の長い列  まほろば

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