まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【生活の必要】21世紀俳句に伝統も前衛もない/新俳句入門(1)

2016-11-16 13:57:30 | エッセー・評論
槐見ゆ振り上げし拳の真っ白き   まほろば  1979
私の最初の俳句入門は1979年だった。1985年頃まで実質5、6年は続けたと思う。結社・同人誌、総合誌の公募欄、週刊誌の特別企画(「サンデー毎日」2頁ワイド・句句凛凛&星曜秀句館)に投句し、結社1誌には同人参加した。しかし、全て中途で投げ出し、現在では当時の作句・掲載記録は一切散逸してしまっている。何故そうなったか、がまず第一に追求すべきことであろう。第二に、何と30年近くも経った2013年10月にブログで句作を再開した。大げさだが、私の人生にとって【俳句】というものが心底必要になったためであろう。1979年に最初に入門した直後に坪内稔典氏の【現代俳句】(現在の「船団」の前身)に何号か参加している。この頃、坪内氏は『過渡の詩』という評論集を出し、俳句の現代性の根拠として【片言性】【口誦性】の二概念を提起し、さらに表現主体の【俳句】との関係の不可避性を【生活の必要】という普遍なるもので一括りにしてみせた。これらの刺激的な真新しさを、1970年代を通じて浮遊状態にあった自身の在り方、生き方の指針とすることを試みた。正確に言えば、ただ直感的に指針とすべく飛びついたのだった。この本は今でも手に入るのかどうかわからない。出来れば古書店やヤフオクなどでもう一度手に入れることが可能ならぜひ読み直してみたい。・・・《続く》

スーパームーン/新一人吟行記

2016-11-16 13:42:11 | 一人吟行記
鉄塔に枯木の触手スーパームーン  冬紅葉やがては闇にスーパームーン  スーパームーン引き込み線に冬の塔  スーパームーン紅葉の闇の崩れだす  大霜のべうべうたるやスーパームーン  猫撫で声でスーパームーンの在処問ふ