まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

冬やんか/新雑句雑感(145)~プロローグ5の終わり

2016-12-07 02:41:20 | 新雑句雑感
冬やんか絶縁状がまた届く  冬将軍戦後レジームありや無し  日脚伸ぶ誓子の蒼さ我れも欲し  冬帝や金子兜太にもの申す  強霜やシングルマザーの街を行く  くずほれてなほ光ります雪女  父いまも底冷の街ボブ・ディラン  「行き行きて神軍」私も観たよ凍月下  冬靄の直立横井庄一か  靖国の空まであをし霜の夜  底冷えのポスター駅馬車走り出す  下町の貧しさいまも寒月光  真夜の街ことさら昏し日短  どこからも同じ距たり日短      

探し物は何ですか/新雑句雑感(144)~プロローグ5の終わり

2016-12-07 02:20:45 | 新雑句雑感
めくや広島太郎見当たらず  神無月ラーゲリの亡父首もたげ  極月の唐組公演空席あり  大テーブル満席続き底冷す  冬浅し犬吠崎のロズウェル祭(銚子電鉄君ヶ浜駅から改名)  日脚伸ぶ五月革命頓挫せり  筵旗こころはいまも凍てしまま   トロッキーの永久革命冬はじめ  カストロ逝く寒はすぐには明けぬもの  小六月キャンセルありの葬儀場  孤独死は未遂の報せ冬なかば  投売りのボンジョレ・ヌーボー冬終る  冬の日の電気・ガス・水道完済す  冬青空探し物は何ですか