いよいよ新年のスタートである。関東では1月7日、関西では15日を区切りに門松や飾りもの、鏡餅を片付ける。九州の小都市で生まれ育ったので、大正生まれの亡母がキッチリと事を運ぶ姿を見ていた。現在、在京46年で高齢単身者に近づき、盆も正月もない単調な人生が続いている。そんな中、出身県の俳句結社に新加入した。その1回目の投句をこれから行う。ここはだいぶ前から注目していた大物女流の編集発行する有名結社で、主宰は東京の大学を出ている。そのせいか、珍しく東京支部句会というものも持っている。もうまる1年句会から足が遠のいているので、いつでも出席可能になる。ただ、句歴11年で3結社の同人を経験しているので、今更新人扱いされるのはゴメンである。何年かかるかわからないが、同人昇格後に一度出てみることにしたい。つまり、句会という【座】は私には何の役にも立たなくなっている。俳句とは孤絶した環境でこそ、その秘された威力を発揮するということだ。俳句は短く、口ずさむことすら出来る。何も他人と共有する振りをしなくても、日々の単身生活に十分に役立っている。・・・《続く》
堀優衣 『DESTINY』(原曲 ユーミン)