爽涼や汝れは角川賞作家(松野苑子さん) ジンギスカン煙たなびく秋うらら 吉本隆明「ハイ・イメージ論」寒露なり 散歩犬猫駆逐せるそぞろ寒 朝寒や動物園にある空虚 戦後にも続く幽けさ秋の暮 東京の緑燻る夜寒かな 灼かれても身ぬちの蒼き夜寒かな 酩酊の夜寒の街を褥とす 霜降や空仰ぐとき鳴動す 冷まじや我れは路傍の石となり 黒猫の闇に溶け込む九月尽
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