まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

ムー大陸の浮上/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-12 19:37:13 | 雑句雑感Ⅴ
シベリアの獄いまは無し鳥雲に  かつて地上は巨人の棲家鳥雲に  メキタジン1錠で覚醒す鳥雲に ムー大陸の浮上見届け鳥雲に  ゴミ屋敷に住む母のあり鳥雲に  万歩計のソーラー電池鳥雲に  鳥雲に俳人はいつ滅びしか  母の遺訓は全てを棄てよ鳥雲に  三島由紀夫の体験入隊鳥雲に  スカイツリーに掌のあるごとし鳥雲に   

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イースター/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の終わり(その30)

2015-03-12 16:32:33 | 雑句雑感Ⅴ
復讐の民の片割れスミレ咲く  これが俺の人生じゃないと永き日は  三月生まれの女マグダラで水を汲む  イースター巨大な勇気ふり絞る  復活祭誰か虎さんに似ているか  夜半の春クレーン動かず空うごく  蝶の昼父は帰らずうすれけり  窓といふ窓こっぱみじんに鳥曇  夢に棲む少年涅槃で待ってるぜ  海を出て海に帰らずがうな鳴く  九州のどこかに巣箱と私の死  白木蓮とは木蓮の涙に他ならず

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震災忌/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-12 03:31:48 | 雑句雑感Ⅴ
長谷川櫂はもう何も言うな震災忌  春寒しハーブにハーブ継ぎ足しぬ  マジックミラーで覗く未来に俺はいるか  どうにもならないマフラー春は寒過ぎる  震災忌とは死にそこないの青また青  薄氷のバリバリ風を閉じ込めている  東風吹かば粛々と芽立つなんてあるもんか  とても切ない肉眼で見る晩春の俺の顔  おちこちに目醒めて百年の闇つづく  誰か太鼓を三陸鉄道の春は遅し  春ながらふすとーんと空の墜ちて久し  春愁の一つ目が通るまた通る  水音が聞こえる春田道真直ぐな

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3.11/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-11 15:15:22 | 雑句雑感Ⅴ
3.11の死の確かさを凝視せり  無謬なるもの大切に空うごく  綺羅星のぶちまけられて一本道  世紀の恋の一部始終をほふりけり  未熟ということ言葉にならず雲ながれ  たましいの中心空洞に白髪婆  どうしても生きていたいと猫を追う  フライパンのダンス誰もが生きている  火も空もただそこにある黙示劇  イスラムデー人間に杭打ち込まれ  

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マジックミラー/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-11 08:30:37 | 雑句雑感Ⅴ
マジックミラーで覗く未来に春はなし  人たりし一片の記憶春の闇  春疾風私の顔が砕け散る  春こんこんわが血は抜かれ塵となる  そのことは誰にも言うな春告鳥  トンネルを抜ければ無風地帯がある  夢の続き渋谷109は円柱なり

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