盛り上がっている。
私が帰宅するまでは。
テレビつけっぱなし、パソコンつけっぱなし、服脱ぎっぱなし、お菓子食べっぱなし、教科書ノートだしっぱなし、おもちゃだしっぱなし、
ぱなし
ぱなし
が、×4
私はたいてい、帰宅第一声、般若のような形相で、
「片付けろー!!!」
子供たちは膨らんだ風船が急にしぼんだようになって
「ママが帰ってくるとシラケるよね。」
と、言う。
気持ちはわかる。でも、お母さんは毎日パーティーってわけにはいかないのだ。
こんなにてんやわんやの毎日で、やらなきゃいけない事ばっかりで、おしつぶされそうになっていても、
サンタさんは来る。
一つの希望、みたいに来る。
クリスマスの朝、早起きして
「サンタさんがきたーっ!」
と興奮している末っ子と横で微笑む長女。
末っ子が自分の包みに夢中になりながら、私に小さな包みを差し出した。
「ママにも来てたよ。」
当然みたいな顔して言うけど、
私はビックリビックリビックリ!!
サンタさんが私に、来たのは生まれて初めて!
夜中に用意した覚えのないピンクの小さな袋に
「to Shoko」
本当だ。間違いない。
長女がにっこり照れたような顔して微笑んでいる。
チロルチョコとスナフキン。
一つの希望みたいに、スナフキンがちょこんと座っていてくれて、私はちょっと大丈夫な気分になった。