南宮大社の一の鳥居のある交差点から257号線を北へ向かった左手に戦前物件と思われる洋風建築を発見。おそらく垂井宿で唯一の戦前の本格的洋風建築と思われますが、文献等全く未掲載のため詳細は定かではありません。
外観はモルタル塗りで石貼り風の目地を切り、玄関脇にドーンと2本の円柱を立てているのが目を引きます。正面中央に玄関を設けオーダーを配した左右対称の外観は、銀行建築などに良く見かける手法なので、竣工当時は金融機関などに使われていた可能性が考えられます。垂井宿に残る戦前の建物はほとんどが和風建築なので、近代の垂井の町並みの面影を残す貴重な洋風建築としてこれからも残ってほしい建物です。
■ファサード中央上部はなだらかな山型で、彫の浅い装飾は看板建築風
上部の6箇所の正方形の跡には、建物の名称が掲げてあったと思われます
■玄関廻りに施された幾何学模様の装飾が見どころ
撮影:2014/09/28