可児市広見と土岐市を結ぶ土岐可児線(84号線)沿いの久々利と言う町に、廃校になった大正時代の小学校が残っています。
岐阜県の山間部でも戦前の木造校舎はほとんど建て替えられ、当時のまま現存する大正期の小学校は貴重な存在で、小学校5年生まで戦前の木造校舎で学んだ私には、のどかな山間に建つ木造校舎の風景はノスタルジーをかきたて、しばし懐かしい少年時代の記憶を甦らせてくれます。
白く塗られた木造下見板張りの校舎はかなり傷んでいますが、広い校庭もそのまま残っており、このまま町の歴史を語る施設として再生活用されることを願うばかりです。
◆旧久々利(くくり)小学校/岐阜県可児市久々利
竣工:大正14年(1925)
構造:木造平屋
撮影:2006/11/05
「学」と「學」の字が入った特注の鬼瓦も昔のまま
廃校後は電器会社として使われていたようですが現在は空き家になっています