大津通建築散歩~その2
松坂屋からさらに大津通を南進、東西に走る大須通りと交わる上前津交差点に、4本のイオニア式半円柱が目を引く三井住友銀行上前津支店があります。
広小路通の三井住友銀行名古屋支店、旧名古屋銀行本店とともに戦前に建てられた名古屋を代表する古典様式の銀行建築で、昭和10年に建てられました。
下の上前津交差点から撮った写真を見ると一目瞭然ですが、東と南の面が建物の角を中心に左右対称に造られています。東と南それぞれのファサードに中央に入り口を設け左右対称にし、さらに立体的にも左右対称になるようデザインされています。
設計はニューヨークのトローブリッヂ&リビングストン建築事務所で、三井本店(S4)をはじめ横浜、川口の支店も手がけています。
■三井住友銀行上前津支店/名古屋市中区大須3丁目46-24
竣工:昭和6年(1931)
設計:トローブリッヂ&リビングストン建築事務所
施工:竹中工務店
構造:SRC造地上2階、地下1階
撮影:2010/3/14
※名古屋市都市景観重要建築物
オーダー(列柱)を前面に配した銀行建築らしい重厚なファサード