■伴華楼(揚輝荘北園内)/名古屋市千種区法王町2-5-21
竣工:昭和4年(1929)
設計:鈴木禎次、竹中工務店
施工:竹中工務店
構造:木造2階
撮影:2009/9/21
※名古屋市有形文化財
揚輝荘は、松坂屋の初代社長伊藤次郎左衛門祐民によって開設された別邸。
敷地は一万坪の規模を誇り、昭和14年頃の配置図には洋風の伴華楼・聴松閣の他、日本庭園には茶室をはじめ多数の日本建築や、テニスコート・温室・弓道場が描かれています。
現在敷地は名古屋市に寄贈され、北園と南園に分断されましたが、都心部では貴重な庭園緑地として一般に公開されています。
伴華楼は、尾張徳川家から移築した座敷と茶室に、近代建築の巨匠、鈴木禎次設計の洋間を増築、「バンガロー」をもじって伴華楼と呼ばれました。
揚輝荘北園には伴華楼のほか、茶室の三賞亭、白雲橋、豊彦稲荷、円形野外ステージなどが現存しています。
南園には揚輝荘座敷と聴松閣が現存していますが、現在整備中で公開が楽しみです。
■伴華楼全景
■うろこ状の板貼りに石積みのハーフティンバー風外壁が、山小屋風の別荘らしい雰囲気を演出
■市松模様の煙突デザインが秀逸
■伴華楼玄関
■内部見学も可能(要予約)