別所街道の中町交差点を南へ入った所にある新城小学校に、昭和10年に竣工した楼門と校門が現存しています。楼門は純和風の木造建築で、同じ年に建てられたアールデコ風のRC造の講堂(現存せず)が洋風なので、対照的なスタイルの楼門と講堂で和魂洋才を表現したのでしょうか。
楼門の脇には雨天時の講堂への移動のための、脇廊が設けられていましたが、講堂が建て替えられたため現在は途中で切断された形で保存されています。それにしても講堂が取り壊されたのは残念で、昭和10年築の楼門と講堂、和洋のセットで残っていたらなあ~と悔やまれます・・・
◆新城小学校楼門・校門/新城市西船入76
竣工:昭和10年(1935)
構造:楼門/木造、校門/石造
撮影:2014/05/03
■楼門の左に見える屋根は新しく建て替えられた体育館
■この脇廊で講堂とつながっていました
■楼門の前に設けられた石造りの校門