トヨタグループ館のすぐ隣に旧豊田商会本社事務所が移築されています。
豊田商会は、豊田佐吉が自動織機を研究するために設立した会社で、この建物はその本社として、明治38年当時の名古屋市島崎町(現在の中村区名駅)に工場を新設した際、一緒に建てられたものです。
◆旧豊田商会本社事務所/名古屋市西区則武新町4-1-35(産業技術記念館内)
竣工:明治38年(1905)
構造:木造2階
撮影:2010/05/05
建物東側入り口~全体は和風のプロポーション
建物北側に煉瓦造りの一角が(研究実験に使用されたのか?)
南側玄関~ドアはアールデコ調の洋風意匠
この質素な小さな建物から、現在の「世界のトヨタ」の第一歩が始まったわけで、
豊田佐吉も100年後の現代、これだけの巨大企業に成長するとは夢にも思わなかったに違いありません。
しかし米国でのリコール続きは、成長を急ぎすぎたツケがまわってきたのか・・・佐吉さんは天国で何を思う?