亀崎駅の南、国道366号線沿いの緑に囲まれた広大な敷地に天埜酒造社長の邸宅、天埜家洋館があります。
知多半島は気候風土と水質、海運にも恵まれ、江戸から明治にかけて醸造業が非常に盛んで、28の業者が酒造場を経営していました。
戦後は酒類の多様化により日本酒の売り上げは激減、亀崎の酒造会社も次々に廃業し、天埜酒造は亀崎で営業する最後の酒造会社になりました。
天埜家洋館は酒造業の全盛期の明治期に建てられた洋館で、内部には当時の繁栄を物語るかのようなマントルピースや水洗式のトイレなども現存しています。
◆天埜家洋館/愛知県半田市亀崎町
竣工:明治34年(1901)
構造:木造平屋建
撮影:2006/06/04
■深い木立に囲まれた天埜家洋館玄関