かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

晩秋の明治村

2008-11-30 | 明治村散歩

 本日は先週に続き、秋の里山ウオーキングということで、自宅から歩いて45分の晩秋の明治村を訪れました。犬山市民の入村無料デーということもあり、大勢の人が秋の明治村を楽しんでいました。
 明治村は入鹿池を望む丘陵地帯に位置しており、里山の紅葉のなかに点在する近代建築が、まるで絵画の様な美しい風景を見せてくれます。入鹿池と紅葉と近代建築が織り成す秋ならではの風景を堪能した一日でした。




◆菊の世酒造より聖ザビエル天主堂と入鹿池を望む



◆芝生広場よりシアトル日系福音協会と入鹿池を望む



◆神戸山手西洋人住居より宗教大学車寄と入鹿池を望む



◆北里研究所本館と紅葉



◆川崎銀行本店の展望タワーより内閣文庫を望む
 

  
◆菊の世酒造                          ◆日本赤十字社中央病院病棟



◆千早赤阪小学校講堂  

 

◆聖ヨハネ教会堂


 


 
◆帝国ホテル中央玄関                               ◆大明寺聖パウロ教会堂


 
◆学習院長官舎の紅葉


 
◆幸田露伴住宅「蝸牛庵」


 


  
◆芝川又右衛門邸の紅葉


◆日本庭園より入鹿池を望む


◆SL名古屋駅のもみじ

近代建築と紅葉にどっぷり浸れた幸せな一日でした。


 


芝川又右衛門邸(2)

2008-08-31 | 明治村散歩

お盆に宵の明治村に行ってきました。今回は前回訪問時に見学できなかった、芝川又右衛門邸の内部をご紹介します。


 

◆創建当時外壁は杉皮張りでしたが、関東大震災の後、耐火を意識してスパニッシュ風の塗り壁に変更されました。



 
◆玄関                    ◆台所戸棚


 
◆一階居間暖炉              ◆二階和室暖炉 


 
 

◆武田がデザインも担当した照明や家具


 
◆階段周り


 
◆2階窓のハートマーク


屋内の意匠は、和風に洋風のテイストを巧みに取り入れた大変落ち着けるデザインで、武田吾一の住宅設計のセンスが遺憾なく発揮されています。


 


高田小熊写真館

2008-01-20 | 明治村散歩

 先日新しく公開された芝川邸をご紹介しましたが、高田小熊写真館(明治41年)もリニューアルされていたので寄ってみました。カメラがまだ庶民の間に普及する前は、町に一軒は古い写真館があったものですが、小熊写真館もそんな時代の町の写真館です。  

 ボランティアガイドのお兄さんの話によると、写真館を明治村に寄贈された小熊さんより、写真館の最盛期の姿に復元て欲しいと要望があり、建物の両端の部分が増築されました。向かって右端のかわいい三角屋根の部分は、息子さん夫婦の住居用に増築されたそうで、2階に5畳ほどの部屋がありました。  2階の屋根の大きなガラス窓は、スタジオに自然光を取り入れるための照明用で、人工照明が無かった当時の写真館の工夫がうかがえます。  
 デジカメが普及し、携帯で手軽に写真がとれる現代、街角で古い写真館を目にすることはほとんどありません。明治村の片隅に建つ小さな赤い屋根の写真館は、私が子供の頃、両親に連れられて行った近所の古い写真館を思い出させてくれました。


創建時の姿に復元された小熊写真館(2006/8/13撮影)


2007年3月に両端が増築され、最盛期の姿に復元されました


芝川又右衛門邸

2008-01-16 | 明治村散歩

 1月13日、久しぶりに大好きな明治村を訪ねました。自宅から車で10分ほどの距離ですが、緑に囲まれた湖畔に建つ様々な近代建築をゆっくり散策するのは、本当に楽しいひと時です。今回のお目当ては昨年移築復元された芝川又右衛門邸(明治44年)です。阪神大震災で被災しましたが、明治村によみがえりました。スパニッシュ風の瀟洒な別荘建築で、アールヌーボーを日本に紹介した、関西近代建築の重鎮、武田五一氏の設計です。建物内部の見学時間が指定されていたので、今回は外観のみの見学になりました。


木立に囲まれた絶好のロケーション。傾斜をうまく利用しています。


ごてごてした白壁と、オレンジの丸い瓦がスパニッシュしてます。


玄関脇の小さなステンドグラス。